米インテルは、2013年9月10日から12日まで米国・サンフランシスコ市において開発者向け会議「IDF13 San Francisco」を開催した。初日の基調講演には、5月に最高経営責任者(CEO)に就任したばかりのブライアン・クルザニッチ氏と、同時期に社長に就いたレネイ・ジェームス氏が登壇し、新生Intelの事業戦略を明らかにした。
クルザニッチ氏は、次世代の半導体製造技術である14nmプロセスで製造した次期主力SoC(system on a chip)の「Broadwell」(開発コード名)を搭載したノートパソコンを公開。「14nm世代のプロセッサーは、計画通り2013年内に量産を開始する」とした。Broadwellは、現行の第4世代Coreプロセッサー(開発コード名はHaswell)と同じマイクロアーキテクチャーを採用。製造プロセスの微細化により消費電力を30%以上低減すべく、開発が続けられている。
クルザニッチ氏は、急速に拡大しているタブレットやスマートフォンの市場に対する取り組みも紹介した。まず、22nmプロセスで製造した新しいAtomプロセッサー(開発コード名はBay Trail-T)をタブレット市場へ投入するとしたほか、22nm世代のスマートフォン向けSoCである「Merrifield」(開発コード名)を搭載したスマートフォンを公開した。現在インテルは、データ通信のみに対応したLTEモデムを提供しているが、2013年末までに音声通話もできるLTEモデムを追加する。2014年には、より高速な「LTE-Advanced」に対応したモデルも出すという。