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 UQコミュニケーションズは2013年9月30日、下り最大110Mbpsの「WiMAX 2+」に対応したモバイルデータ通信サービスを10月31日に開始すると発表した。利用開始から2年間は、月額3880円として従来のWiMAXから料金を据え置き、7GBの通信量制限を設けない。高速化に加え、従来通りに通信量の制限なしで利用できるという特徴を訴えることで、イー・アクセスなどの競合に対抗する。

 WiMAX 2+の下り最大110Mbpsというデータ通信速度は、既存のUQ WiMAXの下り最大40Mbpsの2.75倍になる。上りの通信速度は最大10Mbpsで従来と同じ。中国などで採用が進んでいる通信方式「TD-LTE」を採用している。2013年7月に総務省から割り当てを受けた2.5GHz帯の20MHz幅の帯域を利用してサービスを提供する。

 ユーザーは、従来のUQ WiMAXと同じ速度の「ノーリミットモード」、WiMAX 2+本来の速度で利用できる「ハイスピードモード」、KDDIのLTE網を併用できるが追加料金が必要な「ハイスピードプラスエリアモード」という、3つの通信モードが使える。モード切替は、ルーターの設定画面でいつでも行える。

 ハイスピードモードは契約から2年までは通信料金が月額3880円で、通信量の制限は設けない。ただし、3年目以降は通信料が月額4405円となり、月間でWiMAX 2+の通信量が7GB以上になった場合にはノーリミットモードに切り替えて通信する必要がある。ハイスピードプラスエリアモードは月額1055円の追加料金が必要となり、月間7GBの通信量制限がある。

 ハイスピードモードの料金について「元々は4405円の価値があると考えているものを、3880円で提供する」(野坂章雄社長)としてコストパフォーマンスの高さに自信を見せた。さらに同社サービスの特徴と位置づける通信量制限がない点については、2年間は制限なしにしたことで「ノーリミットを守ったと考えている」と他社サービスとの優位性を表した。

 WiMAX 2+の通信エリアは10月31日の開始当初は東京都環状7号線の内側から展開する。2014年3月末には東名阪を中心に7000の基地局を設置する。2015年3月末には全国に拡大する。

 WiMAX 2+対応の無線LANルーターとして「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」を投入する。中国ファーウェイ・テクノロジーズ製で連続通信時間は9時間、待受時間は約950時間。重さは140g。2.4型のタッチパネルで操作ができる。

 2014年3月以降には、現状の2×2のMIMOからアンテナ数を増やして4×4のMIMOとすることで下り最大220Mbpsに対応させる予定。「WiMAXを始めた時の初心に帰り、業界最速に返り咲きたい」(野坂社長)と方針を示した。


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