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 米Appleは同社製品の組み立てを手がけるアジアのサプライヤーに対し、新型iPhoneの廉価モデル「5c」の生産を削減するよう指示したと複数の海外メディア(BloombergReutersなど)が現地時間2013年10月16日、米Wall Street Journalの記事を引用して伝えた。

 それによるとAppleは、台湾の設計・製造受託サービスPegatron(和碩聯合科技)と、中国・富士康科技(Foxconn Technology)の親会社である台湾・鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)への発注を減らした。今年10~12月期のiPhone 5cの生産台数について、Pegatronでは2割弱を、Hon Haiでは3分の1を減らすという。Wall Street Journalによると、Pegatronは全iPhone 5cの3分の2を、Hon Haiは残りの3分の1を組み立てている。

 また同紙は事情に詳しい関係者の話として、ある部品供給業者がiPhone 5cの部品を50%削減するようAppleから告げられたと伝えている。その一方でAppleはHon Haiに対し、上位モデル「5s」の10~12月期の発注を増やしたという。

 こうした生産計画の見直しについてAppleの意図は明らかになっていないが、同社初となる2モデル同時市場投入という戦略でAppleは判断を見誤った可能性があるとWall Street Journalは伝えている。5cの需要が低かったか、あるいは高い需要を見込んだため、当初の発注量が多すぎた可能性があるという。

 米国では携帯電話会社との契約を結ばない場合、iPhone 5cの16Gバイトモデルの価格は549ドルになる。しかしこれが中国だと約735ドル(4488元)。上位モデルのiPhone 5sも約866ドル(5288元)と高めの価格設定で、これが世界最大の携帯電話市場における競争力の低下につながっているとWall Street Journalは伝えている(関連記事:iPhone 5s/5cで中国市場に挑むApple、鍵を握るChina Mobile)。