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 楽天は2013年11月26日、電子書籍事業「楽天kobo」に関する新製品発表会を開催し、自社ブランドの7型Androidタブレット「kobo arc 7HD」(製品詳細)を12月下旬に発売すると発表するとともに、楽天グループ内の連携強化策を発表した。

 強化策として、2014年3月19日までに「kobo arc 7HD」から楽天会員IDで初回ログインすると、楽天koboの電子書籍と、楽天市場・楽天ブックスでの買い物について、1年間、楽天スーパーポイントを2%付与するキャンペーンを実施する(ただし毎月3万円分の買い物が上限、通常は1%)。

 楽天パッケージメディア事業・イーブックジャパン事業担当役員の舟木徹氏(写真1)は、「国内の電子書籍市場はアマゾン(Amazon.co.jp)が圧倒的に強く、我々は2番手グループ。追いつくのは容易ではないが、何もしなければ差が広がる一方だ」と率直に話した。一方で、「楽天グループの強みは、電子メールなどを通じたマーケティング力と、楽天スーパーポイントによるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)だ。この強みを生かして、楽天グループ内での買い回りや、電子書籍のリピート購入を促したい」と述べた。

 電子書籍のタイトル数について問われた舟木氏は、「ずいぶん叩かれたのであまり目標についてコミット(約束)したくはないが……」と冗談めかして前置き。そのうえで「現在は約18万冊。当初の目標から1年遅れになるが、2013年末までに20万冊程度まで行きたい。その先の伸びについてはあまり心配していない。この1年で出版社の方々に前向きになっていただいている」と説明した。

 会場では「kobo arc 7HD」の実機が披露された(写真2)。OSはAndroid 4.2.2。楽天koboの電子書籍アプリや、楽天市場などグループの各種サービスへの窓口となる「楽天gateway」アプリがプリインストールされているが、それ以外の点は他のAndroidタブレットと変わらない。もちろん、Android用のAmazon Kindle電子書籍アプリをインストールすれば、ライバルのAmazonの電子書籍も読むことができる。

 楽天koboは、日本国内では電子書籍専用端末のみを販売してきたが、初めて汎用のAndroid端末を投入する。これについて舟木氏は、「楽天市場で買い物をするユーザーの利用端末は、パソコンからモバイル端末へとシフトしつつある。楽天ユーザーにとってパソコンに代わる端末として使ってもらえればと考え、新端末を投入した」と説明。電子書籍リーダーにとどまらない多用途の端末として位置づける考えを示した。