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 米IDCが現地時間2013年11月26日に公表したスマートフォン市場に関する調査によると、同年1年間における世界の出荷台数は前年実績から39.3%増え、10億台を超える見通し。スマートフォンの普及度合いは多くの先進国で飽和状態に近づきつつあるが、新興国市場で低価格端末への需要が引き続き高まっており、世界全体の出荷台数を押し上げるという。今後は年平均18.4%の成長率で伸び、2017年には17億台に達すると予測している。

 2013年における出荷台数推計を地域別に見ると、アジア太平洋地域が5億2820万台、欧州が1億8210万台、北米が1億5100万台、中南米が9110万台、そして中東およびアフリカ(MEA)が5760万台。このうち2017年までの5年間の年平均成長率は(CAGR)は、中南米が23.7%と最も高く、これにアジア太平洋地域の23.2%、MEAの18.5%が続くとIDCは見ている。2013年におけるアジア太平洋地域の世界全体に占める出荷台数シェアは52.3%と最多だが、2017年にはさらに伸び、58.5%に到達するという。

 一方で欧州と北米の5年間のCAGRは、それぞれ11.1%と7.8%で、世界全体のそれを下回る見通し。2013年における両地域の出荷台数シェアは18.0%と15.0%だが、2017年にはそれぞれ15.5%と11.2%に低下するという。

 同社によると、今後の世界スマートフォン市場に最も大きく影響を及ぼすのは価格。2012年に387ドルだった世界の平均販売価格(ASP)は、2013年は337ドルになる。価格下落は今後も続き、2017年には265ドルにまで下がると予測している。

 IDCのリサーチマネジャー、 Ramon Llamas氏は「価格の影響を受けやすい新興国市場でこの傾向は顕著。スマートフォンは、都会のエリートだけでなく、大衆市場の消費者に広く行き渡る」と述べている。一方で「すべてのメーカーは今後、自社製品の価格を引き下げながら、利益を出し、かつ高機能な製品を提供することに注力するようになる」(同氏)という。

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