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 ソフトバンク傘下のイー・アクセスとウィルコムは2013年12月3日、2014年4月1日付で合併する基本合意書を同日に締結したと発表した。イー・アクセスは携帯電話と固定ブロードバンド回線、ウィルコムはPHSと、提供するサービス品目が異なるが、2013年1月からはそれぞれの専売店でサービスを相互販売するなど協業を強めている。2社は、合併により両事業の連携をさらに強め、2社の経営資源を効率的に活用して事業拡大を図るという。

 イー・アクセスを存続会社とする吸収合併方式を採る。2014年1月下旬に合併契約を結び、2014年2月中旬に臨時株主総会を開いて正式決定する予定である。合併後の会社には現イー・アクセス社長のエリック・ガン氏が社長に、寺尾洋幸・現ウィルコム執行役員営業統括マーケティング本部長が副社長に就任する。その他の経営体制や合併後の新社名、サービスのブランドをどうするかについては今後検討していく。

 合併会社は移動通信で、イー・アクセスの契約件数440万とウィルコムの同570万(共に2013年9月末)を合わせて1000万回線超の契約を抱えることになる。ウィルコムはPHSとTD-LTE(Time Division Long Term Evolution)互換であるAXGP方式のデュアル端末を製品化しており、合併後はイー・アクセスの回線を利用したデュアル機なども登場する可能性がありそうだ。

 なお合併時に消滅会社となるウィルコム株に割り当てる対価は未定という。ウィルコムはソフトバンクが完全子会社化した一方で、イー・アクセスはソフトバンクが議決権株式の一部を外部企業に売却し、自らの議決権保有比率を33.29%に抑えている。ソフトバンクによるイー・アクセス買収が、総務省の電波割り当ての指針に抵触する恐れがあったためである。

 仮に今回の合併でソフトバンクが持つウィルコム株にイー・アクセスの議決権株を割り当てると、ソフトバンクの議決権保有比率が高まり、全体の3分の1を上回る可能性もあり、今後の手続きのポイントになりそうだ。なお、イー・アクセスは発行済み株式の約99%にあたる議決権のない優先株を発行し、ソフトバンクがこれを全て引き受けることで発行済みベースでは99.59%をソフトバンクが保有する。

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