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 ソフトバンクモバイルは2014年9月17日、米国本土・ハワイにおける音声通話とデータ通信を日本国内と同等の料金で利用できる「アメリカ放題」を19日に始めると発表した。米スプリントのネットワークを活用して実現する。W-CDMA方式を採用する携帯電話事業者がCDMA2000方式のネットワークで国際ローミングを展開するのは世界初という。

 アメリカ放題の利用料は月980円。当面はキャンペーンで無料なほか、キャンペーンの終了後も国内音声通話定額を標準で組み込んだ「スマ放題」で5Gバイト以上のデータ定額パックに契約している場合は「永久に無料とする」(宮内謙代表取締役副社長兼COO、写真1)。同条件を満たす顧客は申し込みも不要である。

 対象機種は米アップルのiPhone 6/同Plusのみ。W-CDMAとCDMA2000の両方式に対応した端末は他にも存在するが、「スプリントのネットワークの良さを体感するには、TD-LTEに対応したiPhone 6が最適と判断した。技術的な理由もあり、iPhone 5s/5cなども対応していない」(同社)。ただ、対象機種の拡充を「将来は検討したい」(宮内副社長兼COO)とした。

 なお、アメリカ放題は当初、3Gだけが対象であり、LTEへの対応は年内となる見込み。国際ローミングと使い方は同じだが、国際ローミングの設定がオフになっていても有効に機能するように工夫したという。

 このほか、宮内副社長兼COOは19日に発売するiPhone商戦に向けた取り組みを説明し、「トータルで見て勝てる」と自信を示した。他社ユーザー向けには最大4万3200円を還元する「のりかえ下取りプログラム」(写真2)を、既存ユーザー向けには「タダで機種変更キャンペーン」(写真3)をそれぞれ用意。TD-LTEを含めた「100Mbps超基地局数」の比較(写真4)まで持ち出し、実効速度でも他社に勝っているとアピールした。「スマ放題のデータくりこしも好評。差異化の決定打というほどではないが、iPhoneを長く取り扱ってきた分、接客も大きなプラス要因になるだろう」(宮内副社長兼COO)と余裕を見せた。

 下取りプログラムは「MNPキャッシュバック」と実質的に同じで、総務省の有識者会議では行き過ぎた競争を懸念する声が早くも出ている。宮内副社長兼COOは、この点について「他社への乗り換えがエスカレートすると、春商戦と同様、不公平という話になるが、NTTドコモが当社のiPhoneユーザーをターゲットに施策を展開してきた。ずっと続けるのは難しい面があるが、ビジネスなので競合が動けば即座に対抗する」と徹底抗戦の構えを示した。