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 岐阜県教育委員会は2014年10月30日、タブレットを授業で活用するための教職員研修を開催した。岐阜県立高校では現在、1人1台体制とまではいかないものの、学校ごとに数台から数十台単位でタブレット導入が進んでいる。今後の普及を見据え、県内の工業・商業高校などでタブレット活用を推進している教員が研修に参加した。

 「岐阜県立高校でのタブレット活用は始まったばかり。まずは、先生同士が課題や最新事例などを気軽に共有したり議論したりできる場を作りたい」と、研修を企画した岐阜県教育委員会事務局教育研修課情報研修係の各務友浩課長補佐兼係長は説明する。

 今回の研修は、外部講師を招いた講座と参加者によるワークショップで構成された。外部講師として岐阜女子大学文化創造学部文化創造学科の久世均教授が招かれ、タブレットを活用したインストラクショナルデザインや、学習定着率を高めるアクティブラーニングなどの方法論、教育分野における今後の情報化ビジョンなどを解説した(写真1)。

写真1●岐阜女子大学 久世均教授による講義
写真1●岐阜女子大学 久世均教授による講義
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 久世教授が強調したのは、実践と評価の「視点」である。「タブレットを使うことが目的ではなく、何のために活用しているかを忘れてはいけない」(同)。そのために必要な視点として、各学校の教育の課題をどう解決するのか、学びを深める授業のデザインをどのように設計するか、時代の変化にどう追従していくか、タブレットなどICT活用の効果をどう測定してどう評価するのか、などの視点を提示した。

 ワークショップでは、スマートフォンのセキュリティを例に「ジグソー法」を実践した。ジグソー法とは、複数のチームに分けて課題を出し相互に説明し合うことで、学習効果を高める教育・学習方法である。今回の研修では「OSの脆弱性とウイルスの関係」「アプリケーションを安全に入手するポイント」「アプリの今を知る」の三つのチームに分けて、ジグソー法を実践した(写真2)。

写真2●参加者によるワークショップ。「ジグソー法」による学習を実践
写真2●参加者によるワークショップ。「ジグソー法」による学習を実践
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 このほか、今回の研修には日経BPからも講師を派遣。教育分野における最新のタブレット活用事例やデジタル著作権の注意点、教育機関向けのデジタル教材「日経パソコンEdu」の活用法などについて解説した。