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 韓国Samsung Electronicsが経営幹部の人事異動を検討中だと、米Wall Street Journalが現地時間2014年11月23日に報じた。共同最高経営責任者(CEO)でモバイル事業を率いてきたJong-Kyun Shin(申宗均)氏が、モバイル担当から外れる見通しという。

 Samsungはこの1年間、収益、市場シェア、株価が低下したが、経営陣の刷新により業績回復を目指す。同社の2014年第3四半期の決算はスマートフォンの不振が影響して前年同期比60%減益となった(関連記事)。

 Wall Street Journalが関係者から得た情報によると、検討されている1つの案として、Shin氏がモバイル責任者を辞任し、共同CEO兼家電部門責任者のBoo-keun Yoon(尹富根)氏がモバイル部門も監督する。そうなるとShin氏は、共同CEOも解任される可能性が高い。

 Yoon氏の統括範囲を拡大することで、経営の合理化を図り、特に中国スマートフォンベンダーによる攻勢にいっそう機敏に対応できるようにする狙いだ。Yoon氏は、スマートホーム向けプラットフォームを手がける米SmartThingsの買収(関連記事)を中心となって進めた人物で、「コネクテッドホーム」の強みも増すことが期待される。

 もう1人の共同CEOで半導体やディスプレイパネルなど部品担当責任者であるOh-Hyun Kwon(権五鉉)氏は、現職を継続する見込み。

 Yoon氏とShin氏は、2013年3月に共同CEOに昇格。それまではKwon氏が単独で、CEOを務めていた(関連記事)。

 大幅な経営陣の刷新は、Jay-yong Lee(李在鎔)副会長のグループトップ就任への足場固めだと、英Financial Timesは指摘している。同氏は、5月に心臓発作で入院したKun-hee Lee(李健熙)会長の長男で次期会長と見なされているが、就任時期は明らかになっていない。