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 熊本県教育委員会は2014年11月22日、熊本県人吉市で『熊本県「教育の情報化」推進セミナー』を開催した。県内市町村で進める『ICTを活用した「未来の学校」創造プロジェクト』の状況を紹介するとともに、現場での課題の抽出やその解決法に関する討論などが行われた。

熊本県人吉市で行われた『熊本県「教育の情報化」推進セミナー』
熊本県人吉市で行われた『熊本県「教育の情報化」推進セミナー』
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 セミナーでは最初に、県教育庁教育政策課指導主事の山本朋弘氏が、タブレット端末による学力向上について調査結果などを発表した。タブレット端末を授業で使用している小中学校では、客観テストで「思考判断」「表現技能」「知識理解」の面で結果が高く表れたという。また教員のICT活用指導力の向上も見られたとしている。今後は学校現場でのOJTにICT活用研修を取り入れていく方針だ。一方で校内の無線LAN環境やコンテンツが不十分な面も明らかになっており、今後はそれらの強化に取り組んでいく方針という。

ICTを活用した授業では「思考判断」などに高い結果
ICTを活用した授業では「思考判断」などに高い結果
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 続いて行われた模擬授業では、4つのクラスに分かれてタブレット端末を活用した授業を実践した。その一つとして、熊本県立熊本西高等学校の井上朋美教諭は、ロングホームルームで行う情報モラル教育に、タブレット端末を取り入れた授業を披露した。

情報モラルの授業
情報モラルの授業
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 生徒を3~4人ごとの班に分けて各班にタブレット端末を提供。SNSで起こったトラブル事例を電子黒板に提示し、そのトラブルの原因がどこにあったか、どう対応すべきだったかを班ごとに話し合わせ、議論した内容を各班でタブレット端末に記入させた。

 記入した内容は無線LAN経由で電子黒板に映し出し、どのような意見が各班から出たかを生徒全員で共有することで、生徒の意識向上につなげている。「タブレット端末を使えば教員が黒板に張り付く必要がないので机間指導がしやすく、各班の議論の状況が把握できる」(井上教諭)という。

ネット上で起きたトラブルの原因などをグループで考えさせて、タブレット経由で発表
ネット上で起きたトラブルの原因などをグループで考えさせて、タブレット経由で発表
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