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 米Googleは現地時間2014年12月3日、CAPTCHAに代わる新しい認証手段の提供を発表した。同社傘下の認証サービスreCAPTCHAの新たなAPIにより、Webサイトは文字入力を必要としない認証手段を実装できる。

 reCAPTCHAは、Googleが2009年に買収した事業で、アカウント申込みなどの画面において、歪んだ文字の画像を表示して入力を促し、入力者が人間であることを判断するためのCAPTCHAサービスを手がけている。

 CAPTCHAは長い間、人間かロボットかを識別する技術として信頼されてきたが、現在の人工知能(AI)技術を使えば人間でなくてもCAPTCHAの文字が解読できる。Googleは今年4月、reCAPTCHAの技術を利用した画像認識アルゴリズムの強化により、CAPTCHAの歪んだ文字を99%以上の精度で解読したとの実験結果を発表している(関連記事:Google、Street View画像の番地識別が向上、CAPTCHAもほぼ解読)。

 Googleが「No CAPTCHA reCAPTCHA」(CAPTCHA文字入力が要らないreCAPTCHA)と呼ぶ新たな認証手段は、「I'm not a robot(私はロボットではない)」のチェックボックスにチェックを付けるだけのシンプルなもので、「ユーザーは1回のクリックで、自身が人間であることを証明できる」(Google)としている。

 従来のCAPTCHを廃止することはなく、新たなreCAPTCHAでリスク分析エンジンが判断できない場合は、従来のCAPTCHAが表示される。

 またGoogleはモバイル向けとして、新たなreCAPTCHAに画像を組み合わせた手法も提案している。指定された画像と同じものを複数の画像から選ばせる。

 新たなAPIは、すでに米Snapchat、米WordPress、米Humble Bundleなどが早期導入しているという。

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