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久々に好敵手の拮抗感を生んだRadeonとGeForceの新モデル

 2013年11月に登場したAMDの新世代ハイエンドグラフィックスチップ「Radeon R9 290X」を、会心の出来と評価する声は多かった。「ここ数年GeForceの独壇場だったハイエンドグラフィックスチップのイメージを覆すほど好調に売れました。『バトルフィールド 4』をやるならコレという評価が定着しましたね」(ソフマップ 秋葉原 リユース総合館)。

 ほぼ同時期に登場した、NVIDIAのハイエンドチップ「GeForce GTX 780 Ti」もスタッフの評価は高かった。「当初は、R9290Xに対する単なる当て馬という見方もありましたが、いざ製品が出てみると、穴の無い完璧なハイエンドでした」(パソコンショップ アーク)。両者の拮抗した人気はグラフィックスボード市場全体の盛り上がりに貢献した。

CeleronマシンでSLI!? ビットコイン需要が発生

 2013年末から、「ビットコイン(Bitcoin)」を採掘するために性能の高いグラフィックスボードを複数購入する動きが出ているらしい。ビットコインは仮想通貨の一種で、世界中に普及している(2014年以降、違法化した国もある)。通常の通貨との両替が可能なほか、専用ソフト上で難解な数式を解くことで「採掘(マイニング)」できるのが特徴だ。

 この採掘作業にはグラフィックスチップを使った並列演算が効率的とされている。ほかのパーツはそれほど性能が高くなくてもよいため、自作PCの場合はいびつなパーツ構成になりやすい。「想定されている構成を聞くと、CeleronマシンでGeForce GTX 780のSLIを構築したいなど、明らかにゲーム目的でも映像編集目的もないんですよ」(某ショップ)とのことで、採掘目的のユーザーは、数分接客すればすぐ分かるそうだ。

 この流行は、歓迎するよりも、困惑したり不安に感じたりする声のほうが多かった。別のショップは「後からトラブルが起こってクレームが来るのが怖いんですよ。SLI非対応のマザーボードにグラフィックスボードを2枚取り付けようとするのはざら。自作PCのノウハウ無しに強引に組もうとする人が多いですからね。店頭でも十分説明しますが、どれだけ伝わっているか……」と語っていた。