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nPOP

http://www.nakka.com/soft/npop/

作者/nakka氏

業務用のアプリケーションを開発するプログラマー。シンプル好きで、その傾向はファッションや制作するフリーソフトのクールさにも反映している


 メールソフトの「nPOP」は、僕にとって不思議な印象のあるソフトだった。長く愛用しながらも、頭の片隅に小さな疑問が残っていたので、今回は作者のnakkaさんに話が聞けることを楽しみにしていた。

 その疑問とは、このソフトの成り立ちにある。僕がnPOPと出会ったのは、インターネットを使い始めたころだから、1998年前後のことだ。僕はまだメールに不慣れで、プロバイダーのメールボックスが満杯になり、メールの受信ができなくなるトラブルにたびたび見舞われていた。プロバイダーのユーザーサポートに電話をすると、回答は決まって、「フリーソフトのnPOPを使って、メールを削除してください」というものだった。当時使っていたアウトルック・エクスプレスでは受信ボタンを何度押そうとも、タイムアウトのためにメールサーバーにアクセスすることができなかった。しかし、nPOPを使えば簡単にメールサーバーにアクセスでき、不要なメールを削除することができたのだった。何度、窮地を救ってもらったことか。

 しかし、同時に「これはどんなソフトなのだろう?」という謎も生まれた。nPOPは今ではバージョンアップを重ね、メールの送信もできれば、受信もできる。アドレス帳も備え、一般のメールソフトと比べて、機能が劣ることはない。しかし当時は、メールの受信と削除の機能しか持ち合わせていなかったのだ。どうして多くの人に喜ばれるであろうメールの送信機能を、最初から付けなかったのだろうか?

 さらにいえば、nPOPはネット上で公開を開始した1998年よりも、2006年の今のほうがその真価を発揮している。nPOPの魅力は、本格的なメールソフトの機能を有しながらも、プログラムデータの総容量が1メガバイトに満たない点にある。USBメモリーはもちろん、昔ならフロッピーディスクに入れて、持ち運ぶこともできた。そのためnPOPを常備していれば、ネットカフェや知人のパソコンを利用して、外出先でもメールをチェックしたり、送ったりできるのだ。作者はこの“メール時代”の到来を見据えて、コンパクトなメールソフトを作成したのだろうか?