長らく1シリーズしか販売されてなかったSerial ATA 6Gbps対応のSSD。最近、ポツリポツリと新製品が登場し、選択の幅が広がった。定番の「Crucial RealSSD C300」に加え、新顔であるPhilips & Lite-On Digital Solutionsの「PLEXTOR SSD M2S」シリーズやCorsairの「Performance 3」シリーズの読み書き性能を、各製品の容量ごとに測定した。
Crucial RealSSD C300は2010年3月に発売されたSSD(関連記事:Micron製「RealSSD C300」、国内でも発売)。Serial ATA 6Gbpsにいち早く対応した話題性だけでなく、読み書きも速い。発売から時間がたって価格がこなれており、定番商品になっている。
C300は、Marvell Technology Group製のコントローラーチップと、Lexar Mediaの親会社であるMicron Technology製のNANDフラッシュメモリーを組み合わせた製品だ。公称値はSerial ATA 6Gbps接続の時の順次読み出しが355MB/秒、3Gbps時が265MB/秒。書き込みはモデルにより異なり、64GBが75MB/秒、128GBが140MB/秒、256GBが215MB/秒と、容量が増えるにつれ速くなる(6Gbpsも3Gbpsも同じ)。
PLEXTOR SSD M2Sシリーズは、2010年12月に発売になったSerial ATA 6Gbps対応のSSD。コントローラーはC300と同じMarvell製だがサーバーグレードの最新チップを採用した点を売りの一つとしている。フラッシュメモリーは東芝(東芝セミコンダクター)製だ。なおこの「PLEXTOR(プレクスター)」という名称は、元々PLEXTORブランドの光学式ドライブを開発していたシナノケンシからライセンスを受けたもの。シナノケンシが開発、製造に関わっているわけではない。
公称値は容量ごとに異なる。64GBは読み出し300MB/秒、書き込み100MB/秒。128GBはそれぞれ350MB/秒、200MB/秒。256GBは400MB/秒、300MB/秒と非常に高い。
CorsairのPerformance 3は、2月に発売になったばかりの新モデルだ。Marvell製コントローラーチップと東芝製フラッシュメモリーの組み合わせという、PLEXTOR SSD M2Sと酷似した構成になっている。
公称値は、64GBだと読み出しが365MB/秒、書き込みが110MB/秒。128GBモデルは、410MB/秒、210MB/秒。256GBは何と読み出し480MB/秒、書き込み320MB/秒にも達する。