KDDI(au)が11~12月に発売するスマートフォンの冬モデルを2012年10月17日に発表した。スマートフォンは9機種で、いずれもAndroid(8機種が4.0で、1機種が4.1)搭載。また、全機種が「au 4G LTE」に対応し、下り最大75Mbpsで通信できる。韓国サムスン電子の「GALAXY S III Progre」が赤外線と防水に対応しないことを除けば、すべての機種がワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水にフル対応しており、機能面でも充実したラインナップと言える。なお、スマートフォンとは別に、シャープ製の「AQUOS PAD SHT21」も発表している。
Androidスマートフォンは、基本的な操作性が共通するため、端末メーカーは独自機能など個性の打ち出し方に苦心しているように感じる。デザインや、CPU、ディスプレイ、カメラなどハードウエアのスペックで差別化が図られることが多いようだが、今回のauのラインナップは、新しい操作性や独自のユーザビリティを取り入れたものが多く、それぞれに興味を持った。今回は、筆者が特に“個性”に惹かれたモデルを中心に、実機に触れてきた印象などを紹介したい。
超ハイエンドながら誰でも使いこなせそうな「HTC J butterfly」
台湾HTCが日本向けに特化して開発した「HTC J」の第2弾モデルである「HTC J butterfly HTL21」。最大のセールスポイントは5型の大画面ディスプレイだ。1920×1080ドットのフルHD対応で、ピクセル密度は440ppi。ちなみに、iPhone 5のRetinaディスプレイのピクセル密度は326ppiなので、それよりも高精細ということだ。彩度も高く、コントラストも高いので、写真や動画の表現力は、現行のスマートフォンで最高と言って差し支えないだろう。
メニュー選択など通常の操作においても、黒い背景には白い文字、白い背景には黒い文字がくっきりと表示され、非常に見やすく感じられた。