Z77 OC Formula(Intel Z77)(LGA1155)
メーカー:ASRock
問い合わせ先:マスタードシード
実勢価格:2万6000円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。
注目
◆熱伝導グリスやスタンドなど、オーバークロックに役立つ付属品が多い
◆電源回路に大型ヒートシンクを装備、空冷と水冷に対応し、4cm角ファンを搭載する
◆CPUの倍率や電圧、ベースクロックを変更できる「ラピッドOC」というボタンを装備
動作周波数をリアルタイムで変更できるボタンや、電圧を直接電圧計で測定できる接点など、オーバークロックに適した機能や装備が随所にある。加えて、熱伝導率が高く定評がある熱伝導グリスや、簡易ベンチ台として利用できる「OCスタンド」という樹脂部品が付属するなど、他のオーバークロック向けマザーボードには無い特徴がある。OCスタンドは、ちょっとした動作確認をするときに便利だった。
CPUソケットやメモリーソケットは、通常製品より厚い金メッキで表面処理しているという。通常製品の金メッキの厚さが3~4μmなのに対し、本製品は15μmと厚い。金メッキが厚いと伝導性が高くなり、オーバークロック動作に有利に働くという。
フォームファクターは、サーバー向けのSSI CEB。ねじ穴の位置や幅はATXと同じ。奥行きが267mm以上のマザーボードに対応するATXケースであれば利用できる。
付属ソフトも同社の通常製品と異なる。「Formula Drive」という総合ユーティリティーソフトが付属し、通常製品に付属する「EXTREME TUNING UTILITY」より、ファンの回転数の制御や温度確認など、きめ細かい設定が可能だった。「Timing Configurator」というメモリーの制御ソフトも付属しており、メモリーの動作タイミングをWindows上から変更できる。
本製品と実勢価格がほぼ同じ「Fatal1ty Z77 Professional」(2万5000円)と比べると、電源回路のフェーズ数やPCI Express x16スロットの本数などが少なく見劣りする。ただし、電源回路の巨大ヒートシンクや、オーバークロックに便利な各種の機能に魅力を感じられるなら、本製品をお薦めする。