Z77 MPower(Intel Z77)(LGA1155)
メーカー:MSI
問い合わせ先:エムエスアイコンピュータージャパン
実勢価格:2万円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。
注目
◆「OC Certified」と呼ぶ基準を設け、オーバークロック状態で連続稼働試験後に出荷
◆「OC Genie II」や「GO2BIOS」ボタンなど、オーバークロックに便利な機能が豊富
◆iPhoneやiPadから遠隔操作できる総合ユーティリティーソフトが付属
MSIが「Big Bang」シリーズという名称で展開するオーバークロック向けマザーボード。LGA2011用の「XPower」は、オーバークロック向け以外の装備も豪華だったのに対し、LGA1155用の「MPower」は、XPowerのオーバークロック向け機能は継承しつつ、購入しやすい価格帯にしたという。実勢価格は2万円で、チップセットにIntel Z77を搭載するLGA1155対応のマザーボードで売れ筋の「P8Z77-V PRO」(ASUSTeK Computer)と同じくらいの価格だ。
Z77 MPowerは、同社の通常製品よりオーバークロック時の高耐久性をうたう。電源回路のヒートシンクは、周囲のエアフローが無い状態でも、オーバークロック動作できるように設計したという。MSIは、それらを裏付けるために「OC Certified」という独自基準を設けており、CPUを30%オーバークロックした状態で、フリーソフト「Prime95」を使い、24時間連続で負荷を実行する「Military Class Burn-in Test」と呼ぶテストで動作確認してから出荷している。
付属ユーティリティーは「Big Bang Control Center」という専用ソフトが付属する。通常製品より、ファンの回転数などがきめ細かい設定が可能だ。「iPhone」や「iPad」から、無線LAN経由で遠隔操作も追加されており便利になった。無線LANアダプターを仮想アクセスポイントとして使う機能も装備する。
オーバークロック向けの機能を搭載しつつ、不要な装備や付属品を減らし他社の売れ筋マザーボードと同価格帯まで値段を下げた点を評価する。オーバークロック目的以外に、日常的な利用でも十分活用できる。耐久性の高さをうたう点も魅力だ。今、LGA1155のCPUを使ってPCを組むならお薦め。