Excel 2013の特徴は、“便利だけれど入門者にはちょっと敷居が高かった機能”がより簡単に使えるようになったこと。データの入力や加工、グラフ作成、書式設定などをビジュアルにわかりやすく支援する機能が大幅に強化された(図1)。
図1 グラフ作成や入力、データ分析などを支援するための機能強化が主体。「あの難しいExcelがぐっと簡単になった」という理解でいい
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その最たる例が「おすすめグラフ」だ(図2)。縦棒や折れ線などの具体的なグラフ種類の代わりにこれを選ぶと、実際のデータを使った具体的なグラフサンプルをいくつか提示してくれる。「こんな種類のグラフがあったんだ!」と、入門者には新しい発見があるかもしれない。
図2 「挿入」タブの「おすすめグラフ」を選ぶと、データ内容に適したグラフをプレビュー付きで提示してくれる(1)~(4)。例えば「国語と英語の相関関係を調べたいけれど、どんなグラフがいいかなあ」と悩んでいた人も、これなら一目瞭然。散布図を選んで「OK」を押せばよい(5)(6)
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グラフの書式設定もやりやすくなった。設定画面がダイアログボックス(対話型設定画面)から作業ウィンドウに移ったほか、グラフ選択時に現れる3つのアイコンで、パーツ(グラフ構成要素)の追加/削除やデザイン変更などが可能(図3、図4)。リボンを使わずに作業を進められるので、直感的でわかりやすい。
図3 軸などをダブルクリックすると(1)、書式設定の作業ウィンドウが開く。ここでは軸の最小値を50に変えた(2)。作業ウィンドウは好きな場所に移動できる
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図4 グラフを選択すると右側に「グラフ要素」「グラフスタイル」「グラフフィルター」のアイコンが現れるのも新機軸。「グラフ要素」をクリックすると凡例などを追加/削除できる(1)。タイトルを消して近似曲線を加えてみた(2)(3)
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