これまでのPowerPointというと、順調にプレゼンが進んでいるときはいいが、“裏方”の作業に難があった。発表者の交代時に別のファイルを開いたり、質問を受けて何枚か前のスライドを表示したりする際に、通常のPowerPoint画面や小汚いデスクトップ画面がご開帳。新しいPowerPointでは、こうした“興ざめ”なシーンを避けてスマートにプレゼンを進行できる。
その秘密兵器は、新しく装備された「発表者ツール」(図1)。プロジェクターなどを接続している環境でこれを使うと、プロジェクターと手元のディスプレイで異なる内容を表示できるのだ(図2)。前者にプレゼン用のスライドを表示したまま、後者の発表者用画面では、前述の裏方的な操作を行えるというわけ。プレゼンの聴衆から舞台裏の操作を一切合切隠しておける。