10月26日、マイクロソフトの新OSであるWindows 8が発売となった。最大の特徴はタッチ操作に特化した新しいユーザーインタフェースを搭載したこと。タイル状のアイコンが並ぶスタート画面や、画面いっぱいに情報を表示するWindowsストアアプリが用意されている。いずれもタッチパネルを指で操作することに主眼を置いた作りとなっている。
この新OSの機能を生かすため、パソコンメーカー各社は新しい用途を切り開く新ジャンルの製品を投入してきた。ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える1台2役の変形型パソコンである。この変形型をタイプごとに分けると「スライド型」「回転型」「分離型」の3種類がある。それぞれ特徴と選び方のコツを紹介しよう。
キーと画面をフラット化
スライド型は、画面をキーボードの上に重ねるように畳むとタブレットになるものだ。少し慣れが必要だが、本体を持ち上げることなく机に置いたまま楽に変形できる。タブレット型にした状態では液晶画面が外側になる。持ち運ぶ際には画面を保護するために、カバーに入れるといった対処をするとよいだろう。
スライド型には東芝の「dynabook R822/T8GS」とソニーの「VAIO Duo 11」の2機種がある。dynabook R822/T8GSは、液晶画面を平たく倒した状態や、タッチパッドだけを露出させる状態でも使える(図1)。対面している相手に資料を見せるといったシーンで利用できるだろう。専用ソフトを入れると、タッチパッド操作で画面の上下を入れ替える操作ができる。キーは打ち心地がしっかりしていて入力しやすい。
VAIO Duo 11はUSBやアナログRGBなどビジネス用途に必要な端子を搭載。電池式のスタイラスペンが付属しており、字や線などを滑らかに書ける。