Z77 Extreme11(Intel Z77)(LGA1155)
メーカー:ASRock
問い合わせ先:マスタードシード
実勢価格:4万3000円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。
注目
◆PCI Express 3.0対応のSASコントローラーを搭載し、Serial ATA端子を合計14個装備
◆2.4GHz/5GHz帯の無線LANとBluetooth 4.0に対応する無線ボードを搭載
◆USB 3.0コントローラーチップを2個搭載、USB 3.0端子が背面に8個、内部にも4個ある
Serial ATA端子を豊富に備える高機能なマザーボードだ。チップセットが制御する6個の他に、SAS(Serial Attached SCSI)コントローラーチップ「SAS2308」(LSI)が制御する8個を搭載する。SAS端子は、Serial ATAと同じ形状で実装されており、Serial ATAのSSDやHDDを取り付けられる。
SASコントローラーチップは、CPUのPCI Express 3.0にスイッチチップ「PEX 8474」(PLX)を介してx8で接続する。SASコントローラーとCPU間の転送速度は、理論値で最大16GB/秒(双方向)と速いので、複数台の高速SSDでRAID0を構築しても、チップ間の転送速度がボトルネックになることはほとんど無さそうだ。順次読み出しが550MB/秒、書き込みが530MB/秒と高速な「XPG SX910 128GB」(ADATA Technology)を、SASコントローラーが制御する端子に8個接続してRAID0を構築し、ベンチマークソフト「ATTO Disk Benchmark 2.47」(ATTO Technology)で測定した場合、順次読み出しが最大3.8GB/秒、順次書き込みが最大3.5GB/秒になるという。
PCI Express x16スロットは4本。下位の「Z77 Extreme9」の6本より2本少ない。また、Z77 Extreme9は、4枚構成のSLIに対応するのに対し、Z77 Extreme11は3-way SLIまでしか対応しない。さらに、4本のx16スロットのうち、16レーンで動作するスロットが1本しか無い点は劣る。
実勢価格は4万円を超えておりLGA1155用マザーボードとしては非常に高価。だが、「LSI SAS 9207-8i」(LSI)など、SAS2308を搭載するSASボードの実勢価格は3万円を超える。LGA1155の上位マザーボードとSASボードを個別に買うよりは、お買い得だろう。