GA-Z77X-UP7(Intel Z77)(LGA1155)
メーカー:GIGABYTE TECHNOLOGY
問い合わせ先:CFD販売
実勢価格:3万5000円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。
注目
◆CPUの電源回路は32フェーズ、内蔵ビデオやメモリーの電源回路もマルチフェーズ化
◆CPU倍率やベースクロックをリアルタイムで変更できる「OC-Touch」ボタンを装備
◆Serial ATA端子を10個搭載、mSATAスロットも装備しSSDも搭載できる
【共通のテスト環境】電源:Silencer 910(PC Power & Cooling)、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64ビット日本語版。
【消費電力のテスト方法】消費電力は日置電機の「パワーハイテスタ 3332」で測定した。負荷時状態はフリーソフト「OCCT」で作り出している。
オーバークロック向けをうたうマザーボード。オーバークロックの世界記録に挑戦する人を対象に設計したという。電源回路のフェーズ数が通常製品よりも多くCPUに大電流を流せるなど、オーバークロック記録を狙うために役立つ機能が多い。
同社のLGA1155マザーボードの場合、CPU用電源回路は多くても12フェーズだ。だが、「GA-Z77X-UP7」は、32フェーズの回路を搭載する。この他に、内蔵グラフィックス用に3フェーズ、CPUアンコア向けに2フェーズも備える。電源回路は、ドライバーICと2種類のMOSFET3つのチップを一つにまとめた「PowIRstage IR3550」(International Rectifier)というチップを搭載しており、低発熱で動作するという。
PCI Express x16スロットは5本装備する。全て3.0に対応しており、4枚構成のSLIやCrossFireXを利用できる。x16スロットは色分けされており、黒いスロットはCPUのPCI Expressに直結。オレンジのスロットはPCI Expressのスイッチチップ「PEX 8474」(PLX)を介してCPUに接続する仕組みだ。
「OC-Touch」は、BIOSやユーティリティーを立ち上げなくても、CPUの動作周波数をボタン操作で変更できるので便利。ただし、現在の動作周波数を確認するには、BIOSやユーティリティーを立ち上げなければならない点が不便だった。
映像出力端子は、DVI-D、HDMI、DisplayPort、アナログRGBの4種類。USB 3.0端子は6個と多く、左側の2個はチップセット、右側の4個はUSBハブチップ「VL800」(VIA Labs)が制御する。
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電源回路はマルチフェーズ化を進めた。CPU用が32フェーズ、CPU内蔵グラフィックス用が3フェーズ、CPUのアンコア部分用が2フェーズ。2000Wの電力を供給できるという。
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「OC-Touch」と呼ぶボタン類を搭載。ボタンを押すだけでCPU倍率とベースクロックを変更できる。写真上段がCPU倍率、下段がベースクロックを変更するボタンだ。直接、電圧を測れる接点やリード線も付属する。
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Serial ATA端子を合計10個搭載する。SATA端子付近にmSATAも備えており、SSDを搭載可能だ。白と黒の端子や、mSATAはチップセットが制御し、RAID0/1/5/10を利用できる。
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最大300Mbpsの無線LANと、Bluetooth 4.0に対応したPCI Express x1接続の無線LANボードが付属する。無線アンテナのケーブルは約1mと長く、大型PCケースの上面でも設置しやすい。Bluetoothを使うには、USBピンヘッダーとケーブルで繋ぐ。
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付属アクセサリーが多い。上は、Serial ATA端子をeSATAに変換し、拡張スロットに取り付けられるアクセサリーだ。右下は3.5インチベイにUSB 3.0端子を追加できるアクセサリー。
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BIOS画面は、「UEFI Dual BIOS」を採用する。設定画面は、マザーボードのイラストから設定項目を選べる「3D BIOS」(画面)と、テキスト主体の「Advanced」の2種類を備える。
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オーバークロックユーティリティーは通常製品と同じ「EasyTune6」が付属する。CPUの動作周波数の変更や倍率、電圧などを変更可能だ。最適のオーバークロック設定を自動で探る「AutoTuning」モードもある。
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システム全体の消費電力を測定した。LGA1155マザーボードで売れ筋の「P8Z77-V」(ASUSTeK Computer)と比較したところ、アイドル時に23W、負荷時に40W高かった。
【テスト環境】CPU:Core i7-3770K(3.5GHz)、メモリー:DDR3-1600 2GB×2、HDD:Barracuda 7200.10 250GB(Seagate Technology)。他は共通のテスト環境を使用した。
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