年末商戦に向けたスマートフォンの新製品が出そろった(図1)。各種調査によると、国内では全体の3~4割がスマートフォンを使い、そのうち6~7割がAndroid搭載機を、3割強がiPhoneを使っている状況だという。Androidのシェアが上がり続けている。
スマートフォンを選ぶ上で重要視したいのは、通信速度とCPUの処理能力、バッテリーの持ち時間だ。今回の秋冬モデルでは、主要3事業者の全製品がLTEなどの高速通信方式に対応した。さらに、その高速通信を生かす形で、全製品がスマートフォンをWi-Fiルーターとして使えるテザリングに対応した(図2)。
夏モデルではデュアルコアCPUの搭載がまだ主流だったが、秋冬モデルではクアッドコアCPUが一般的だ。メモリーやバッテリーの容量拡大も進展。4~5型と従来より大型で、720×1280ドットの液晶を搭載しながら、軽快な動作で1~2日使える。バッテリーが1日持たないという弱点が解消されつつある。
携帯電話事業者ごとの契約数を見ると、NTTドコモが純増数(月間の加入者数から解約者数を引いた数)の低迷に苦しむ中で、ソフトバンクモバイルとKDDI(au)はiPhoneを武器に加入者数を伸ばしている。