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 スマートフォンとタブレットを組み合わせた情報端末「PadFone 2」がASUS(台湾エイスーステック・コンピューター)から発売された。ASUSといえば、キーボードと合体するタブレットやスライド式キーボード内蔵タブレットなど個性的な製品をいち早く市場に投入したメーカー。今回の製品もタブレットとスマートフォンを組み合わせた個性派スマホである。

 製品は4.7型液晶を搭載したAndroidスマートフォン「PadFone 2」と10.1型タッチスクリーン液晶を搭載したドッキングステーション「PadFone 2 Station」からなり、1台でスマートフォンとタブレットの二役をこなすというものである。通常のスマートフォンは通信事業者と契約する販売形態だが、PadFone 2はSIMフリーモデルのみで、ユーザーが通信会社を自由に選べるのも特徴だ。

4.7型のAndroidスマートフォンと10.1型ドッキングステーションからなる「PadFone 2」。実勢価格は7万9800円
4.7型のAndroidスマートフォンと10.1型ドッキングステーションからなる「PadFone 2」。実勢価格は7万9800円
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PadFone 2の主な仕様

CPUSnapdragon S4 Pro APQ8064(1.5GHz)
メモリー2GB
SSD64GB
ディスプレイ4.7型液晶(1280×720ドット)、10.1型液晶(1280×800ドット)
OSAndroid 4.1.1
バッテリー駆動時間連続待受時間336時間(本体)、800時間(ドッキングステーション)、ネット接続時13時間(本体)、7時間(ドッキングステーション)
サイズ幅68.9×高さ137×厚さ9mm(本体)、幅263×高さ180.8×厚さ10.4mm(ドッキングステーション)
重さ138g(本体)、514g(ドッキングステーション)

 一見、スマートフォンとタブレットが独立して両方使えるように見えるが、本体はあくまでも4.7型のスマートフォンで、10.1型液晶のドッキングステーションは単体では機能しない。本体を背面に挿すことで初めてタブレットとして機能するもので、デスクトップパソコンとディスプレイのような関係である。使い方としては、普段は電話としてスマートフォン単体で持ち歩き、写真や動画、書籍、Webなどはドッキングステーションに取り付けて大画面で楽しむといったところだ。利点はスマートフォンの携帯性、タブレットの大画面を1台で楽しめるだけではない。タブレットとスマートフォン2台を別々に買うよりも本体価格が安い。SIMフリーなので通信費の安いキャリアを自由に選べ、タブレットとスマートフォン通信費を一本化できるなど、いろいろある。

 従来なかった画期的なハードウエアだとは思うが、動作に関しては疑問もある。例えば、スマートフォンを操作中に合体させたらどうなる? タブレットとして使っているときに電話がかかってきたら? 通話中に合体させたらどうなるのだろう。

 今回は「PadFone 2」をスマートフォンとタブレット、その両面からチェックし、使い勝手や実力を検証していきたい。

PadFone 2を使う前の疑問
1 タブレットとして使っているときに電話がかかってきたら?
2 スマートフォンを操作中に合体させたらどうなる?
3 スマートフォンで動画を再生中に大きなタブレット画面で見たくなった。ドッキングさせたらどうなる?

 本稿の5~6ページで疑問を解消していく。もちろん、最後まで目を通していただければ幸いだ。