990FX Extreme9(AMD 990FX)(Socket AM3+)
メーカー:ASRock
問い合わせ先:マスタードシード
実勢価格:2万4000円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。
注目
◆[X]キーを押しながら電源を投入すると、CPUを自動でオーバークロックできる
◆BIOS上でRAID用デバイスドライバーをUSBメモリーにコピーできる便利機能を搭載
◆Serial ATA端子を8個、eSATA端子を2個装備しており、ストレージ端子が多い
「Vishera」(開発コード名)と呼ばれたAMD FXシリーズの最上位CPU、FX-8350の登場で、年末から年始にかけてSocket AM3+マザーボードの新製品ラッシュが続いている。各社が以前発売した製品のマイナーチェンジ版を中心に製品ラインアップを構成している中で、ASRockは新たに最上位マザーボードを発売した。
他のSocket AM3+マザーボードより端子が多く、拡張性が高い。USB 3.0は、背面に4個、ピンヘッダーで4個分も装備する。Serial ATA 6Gbps端子は8個と多く、背面端子には2つのeSATAやIEEE 1394も備える。
「X-Boost」という自動オーバークロック機能が面白い。[X]キーを押しながら電源を投入すると、CPUを自動オーバークロックできる。FX-8350で試したところ、ベースクロックが200MHzから210MHzに上がり、動作周波数が4.0GHzから4.2GHzに設定された。今回試したCPUでは、OSの起動途中や起動後にエラー画面を表示して再起動するなど自動オーバークロック後の動作が不安定だった。それでもオーバークロックの準備や設定に一切の手間が掛からないのは良い。使い方次第では面白い機能だろう。
「イージー RAID インストーラ」という機能も面白い。Serial ATAの動作モードをRAIDに設定したときに、Windowsのインストールで必要になるRAIDデバイスドライバーを、BIOS上でUSBメモリーにコピーする機能だ。他のPCでドライバーをDVDからコピーしたり、ダウンロードする手間が省けて便利だった。
価格は2万4000円。Socket AM3+マザーボードとしては高価だ。だが、USB 3.0の数やさまざまな便利機能に価値を感じるならお勧めできる。