富士通の新製品は全5機種11モデル。これに加え、2012年秋冬モデルのうち、女性向けのUltrabook「Floral Kiss」(CHシリーズ)をはじめ、5機種7モデルが継続して販売となる。
注意したいのは、AHやFHなど、一部のシリーズ内では、継続販売と新製品が混在すること。新製品は、最新版のOffice 2013をプリインストールするが、継続販売モデルはOffice 2010となる。他社同様、無償アップデートで最新版に変更できるものの、アップデートの手間もあるので、初めから最新Officeを利用したい人は、Officeの操作ガイドも最新版に対応した新製品がお薦めだ。
富士通も、新シリーズなど目新しい機種はなく、小規模変更が中心。そのせいもあってか、前モデルの登場時の実勢価格よりも、今回の新製品の実勢価格が5000円から1万円前後安くなっている。
「LIFEBOOK」シリーズのスタンダードノートから見ていこう。注目は、タッチ操作対応モデルが増加したこと。同社製ノートの主力となるAHシリーズで、「AH77/K」「AH56/K」の2モデルがタッチパネル液晶を搭載した。これら2機種は実勢で16万5000~18万5000円の中堅機。AHシリーズには、ワイヤレスTVユニットとフルHD液晶が売りの最上位モデル「AH78/JA」もあるが、こちらは継続販売でタッチには非対応だ。
携帯ノートでは、Ultrabookの「UH75/K」に新色が追加。下位の「UH55/K」では、従来はPersonal版だったOfficeのグレードが、PowerPointが使えるHome and Business版に変わった。
高性能携帯ノート「SH」では、直販限定で「スパークリングブラック」を下位機でも選択できるようになった。
デスクトップの「ESPRIMO」は、廉価の液晶一体型デスクトップ「EH」シリーズが、軽量・省スペース化の新型きょう体を採用した。「FH」シリーズでは、21.5型液晶搭載の2モデルを強化。いずれも約1.5秒でテレビが起動する「クイックテレビ」機能を搭載した。録画したテレビ番組を、スマートフォンにムーブできるワイヤレス転送機能なども搭載した。
風呂でも使える高性能・防水Androidタブレット端末が、約1年ぶりにリニューアルした。新たに1920×1200ドットの10.1型タッチパネル式液晶を採用。CPUがクアッドコアのTegra 3となり、メモリーも2GBに倍増した。
本体サイズは厚さが9.9mm(前モデル11.3mm)に薄型化。重さも589gと10g軽くなった。バッテリー容量も約1.5倍に増えた。付属の「超急速充電」対応の充電器を使えば約5時間で充電が完了する。実勢価格は約7万5000円。
