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(※本特集の価格は3月26日時点の実勢価格)

 凹凸の少ない薄型ボディーに高倍率のズームレンズを搭載するスタイルは、先に取り上げたスリム10倍ズーム機と変わらない。しかし、本体の大きさや重さのアップを最小限に抑えつつ、ズーム倍率を20倍前後に向上させた。可搬性の高さを保ちながら撮影の幅を広げたのがスリム20倍ズーム機の魅力だ。本体の大きさを生かして大容量のバッテリーを搭載し、撮影可能枚数も多い。

 シャッター速度優先や絞り優先などのマニュアル露出モードを備えたのもポイントだ。スリム10倍ズーム機は、これまでのスリムコンパクト機の延長で「フルオートで奇麗に撮る」スタイルだったが、スリム20倍ズーム機はミラーレス一眼並みの凝った撮影も楽しめる。GPSやWi-Fiなど、活用の幅を広げる便利な装備を充実させた機種も多い。

超解像ズームの併用で40倍、1000mm近い超望遠撮影が可能

 遠くの被写体を大きく写せた10倍ズーム機と比べても、20倍ズームの変化は圧倒的で、さらに大写しできる(図1、図2)。多くの機種が、超解像技術を利用して精細感を高めたデジタルズームを搭載しており、約40倍、1000mm相当に迫る超望遠撮影も可能だ(図3)。

図1 広角端にすれば、風景をワイドに写せる。中央右の部分に観覧車が見える
図1 広角端にすれば、風景をワイドに写せる。中央右の部分に観覧車が見える

図2 20倍までズームすると、観覧車が大きく写し取れる。全体が収まり切らないほどのアップだ
図2 20倍までズームすると、観覧車が大きく写し取れる。全体が収まり切らないほどのアップだ

図3 超解像ズームを有効にすると1000mmに迫る望遠撮影となり、観覧車の中央や時計が拡大できた
図3 超解像ズームを有効にすると1000mmに迫る望遠撮影となり、観覧車の中央や時計が拡大できた