この6年間でパソコンの能力は大きく進化した。2007年春モデルと2009年秋モデル、現在の売れ筋ノートパソコンの仕様を比べると、CPUは高速なCore iシリーズの搭載が進み、HDDは750GBクラスと大容量になった(図1)。Web閲覧やOfficeソフトの使用が中心であれば6年前の製品でも何とかなるが、新しい使い方を体験したいのなら買い替える価値はある。
最新モデルの能力が求められる最たる用途は、映像を扱うものだ(図2)。最近はデジタルカメラやビデオカメラを使ってフルHD画質(1920×1080ドット)の動画を撮る機会が増えた。動画から静止画を取り出したり、不要な部分をカットしたりといった作業も、強力なCPUを搭載した最新マシンなら快適だ。フルHD動画の保存を続けているとHDD容量がみるみる減っていくが、最新モデルならそこそこ余裕がある。デジタル一眼で撮影したRAWデータの現像作業も短時間で済む。
また、スタンダードノートではブルーレイディスク(BD)ドライブの搭載が一般的となり、高画質で映画を楽しめるようになった。デスクトップ型を中心に、地上デジタル放送などのチューナーを搭載するのが一般的となり、視聴や録画を満喫できるスペックとなっている。