タッチ操作に対応した18.4型液晶ディスプレイを備えたタブレット兼デスクトップパソコン「ASUS TransAiO P1801」がASUS(台湾エイスーステック・コンピューター)から発売された(発表時の記事)。タブレットとデスクトップPCを兼ねるという従来にないコンセプトが特徴である。製品は液晶部分が分離する機構を備え、「タブレット」と「PCステーション」の2つのハードウェアから構成されている。実勢価格は15万9800円だが、6月上旬時点で、Amazon.co.jpでは直販価格14万5258円のモデルも購入できる。
以前の「“明快”製品レビュー」で、同じASUS製のドッキング型スマートフォン「PadFone2」を紹介したが、今回はそれ以上にインパクトがある製品と言えそうだ。PadFone2はスマホである本体と大きなディスプレイとなる拡張機器という、他社でもよくある組み合わせである。
ドッキングする2台ともが「本体」
ところが、TransAiO P1801の組み合わせはどちらも「本体」。2つのCPUと2つのOSを備えており、合体時はWindows 8デスクトップパソコン、分離すればAndroidタブレットまたはWindows 8タブレットとして機能するというものだ。
ASUS TransAiO P1801の主な仕様=PCステーション側
CPU | Core i7-3770(3.4GHz) |
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メモリー | 8GB |
HDD | 2TB |
OS | Windows 8(64bit) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
サイズ | 幅466mm×奥行き18mm×高さ294mm(タブレット) |
重さ | 4.1kg |
ASUS TransAiO P1801の主な仕様=タブレット側
CPU | NVIDIA Tegra 3(1.7GHz) |
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メモリー | 2GB |
SSD | 32GB |
ディスプレイ | 18.4型液晶ディスプレイ(タッチ対応) |
OS | Android 4.1 |
バッテリー駆動時間 | 5時間 |
サイズ | 幅466mm×奥行き162mm×高さ267mm(PCステーション) 幅466mm×奥行き162mm×高さ376mm(タブレット+PCステーション) |
重さ | 2.4kg |
今回の“明快”レビューでは、実機をチェックしながら使い勝手を見ていきたい。一般的なタブレットやパソコンとは異なるので、通常のパソコンと比べれば疑問が多い。ひとまず、以下に集約し、解消していく。
ASUS TransAiO P1801を使う前の疑問
疑問1 18.4型タブレットは使いやすいのか?
疑問2 なぜWindows 8タブレットとして動作するのか?
疑問3 合体することに利点はあるのか?