セイコーエプソンは2013年9月3日、インクジェットプリンター/複合機「カラリオ」シリーズの新製品を発表した。同9月19日に販売を開始する。その中で、新フラグシップモデルとなる「EP-976A3」は、従来のA4機並みの本体サイズでA3用紙に印刷できる注目機種だ。普段はA4やL判の印刷で十分だが、たまにA3やB4判の印刷が必要というユーザーがターゲット。たまに印刷するその時のためだけに大きくて重い従来のA3機は家に置きたくないユーザーにとって、小型のEP-976A3は待望の製品と言える。大判プリントが必要になるたびにコンビニのコピー機を頼っていたような人は、ぜひチェックしたい1台だろう。今回、発売前モデルを試用できたので、2回にわたってレビューをお届けする。
カラリオシリーズは昨年のモデルチェンジで主力モデルを大幅にコンパクト化し、本体背面からA4厚手用紙の1枚手差し印刷も可能にしていた。EP-976A3は、この手差し印刷機能をA3対応に発展させたもの。このため、手差し印刷以外の基本機能はA4複合機とほぼ共通になっている。つまり、A3に対応したと言っても1枚ずつの手差し給紙のみで連続給紙はできず、A3コピーも直接はできずにパソコンで3回の分割スキャンを合成して印刷する形になる。しかし、その分A3に印刷できる複合機としては本体サイズが抑えられているのが魅力となる。早速、その本体サイズからチェックしてみた。