MS-IME/MS-IME 2007は、入力された読みを文節に区切ってから変換する。したがって、文節の区切り方が間違っていると正しく変換できない。ただし、正しいかどうか、コンピューターには判断できないことも多い。例えば、次のようなケースだ。
あしたはいしゃにいく | |
---|---|
変換結果A | 明日は医者に行く(あしたは/いしゃに/いく) |
変換結果B | 明日歯医者に行く(あした/はいしゃに/いく) |
2つの変換結果は、日本語としてはどちらも正しい。従って、入力した本人がどちらを入力したいかによって、正しい文章は変化する。このため、変換結果によっては、文節の区切り方を修正して変換し直す必要がある。その際に、ポイントとなるキー操作が次だ。
・[Shift]+[←]/[→]キー……変換対象文節の長さを修正する。
以下では、実際の操作例を紹介するので、上記のキー操作の使い方を確認してほしい。なお、操作方法はME-IME/MS-IME 2007ともに共通である。

「あしたはいしゃにいく」と読みを入力したら、スペースキーを押して変換する
![「明日は医者に行く」に変換された。変換したかった文章は「明日歯医者に行く」なので修正が必要だ。太い下線の付いている箇所が変換対象になっている文節である。この長さを「あしたは」→「あした」に修正するため、[Shift]+[←]キーを1回押す](2_spx271.jpg)
「明日は医者に行く」に変換された。変換したかった文章は「明日歯医者に行く」なので修正が必要だ。太い下線の付いている箇所が変換対象になっている文節である。この長さを「あしたは」→「あした」に修正するため、[Shift]+[←]キーを1回押す

「あした」までが1つの文節となったので、もう一度スペースキーで変換する
![「明日歯医者に行く」に変換されたので、[Enter]キーで全体を確定する](4_spx282.jpg)
「明日歯医者に行く」に変換されたので、[Enter]キーで全体を確定する

文章全体が確定された
以上のように、文節の区切りは[Shift]+[←]/[→]キーで修正できる。細かいが基本的な操作の1つなので、覚えておきたい。