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 前回は資産の取り崩しをシミュレーションしました。今回は取り崩しとは逆に目標の資産を設定して積立額を求める計算もできるようにバージョンアップしました。さらにいろいろな条件で計算してみました。

 図1は無一文から20年間で8000万円の資産形成を目指す例です。毎年242万円ずつ積み立てればよいことが分かります。利率を5%に設定しているので金額はかなり少なめです。利率を0にすれば単純な計算で年額400万円です。

図1 年額や月額がマイナス表示されているのは積み立てる金額を示している。期間や利率によって金額は変わる
図1 年額や月額がマイナス表示されているのは積み立てる金額を示している。期間や利率によって金額は変わる

 利息の計算では1年間の積立額を年度末にまとめて投資する前提にしています。そのため1年目の利息は0です。

 入力する金額を変えれば前回と同様に資産を取り崩す計算もできます。図2は8000万円を20年間で無一文になるよう取り崩す例です。この場合、年初に1年分の金額を下ろして残りの資産に利息がかかる計算にしています。このため最終年度の利息は0になります。

図2 資産を取り崩す計算も可能。8000万円を年利5%で運用しながらならば年額600万円余りを受け取れる
図2 資産を取り崩す計算も可能。8000万円を年利5%で運用しながらならば年額600万円余りを受け取れる

 積立や取り崩しの年額の計算ではPMT関数を使っています。PMT関数は支払いが年初か年末かで指定する引数が異なります。取り崩しでは年初に受け取り、積立では年末に払い込むことにしました。いずれにしても受け取る利息が少ない方で計算することになります。そこでPMT関数で年初と年末の両方の値を計算して、MIN関数で小さい方の値をセルに表示するようにしました。数式の詳細はワークシートをダウンロードして確認してください。

金を使いながら資産倍増!

 図3は現在資産と資産目標を同額にしたものです。年初に1年分を取り崩す計算にしているので8000万円の5%である400万円よりは少なくなってしまいますが、利息分だけを毎年使えることが分かります。資産額はずっと一定なので計算上は未来永劫(えいごう)この金額を受け取れることになります。

図3 利率を5%としているので8000万円の資産を減らすことなく毎年380万円受け取り続けることも可能
図3 利率を5%としているので8000万円の資産を減らすことなく毎年380万円受け取り続けることも可能

 図4は8000万円の資産を20年間で倍増させる計画です。何と、お金を積み立てる必要はありません。それどころか毎年150万円あまりのお金を受け取れる計算になっています。もちろん利率を5%に設定しているためです。

図4 毎年150万円余りを受け取りながら20年で8000万円の資産が1億6000万円に倍増する
図4 毎年150万円余りを受け取りながら20年で8000万円の資産が1億6000万円に倍増する

 計算上、3.5%ほどの利率を確保できれば1年複利20年で資産は倍になります。利息に対する税金などは考慮していないので、あくまで手取りの利率です。

 現実に今後20年にわたって手取り利率が3.5%とか5%という投資をするには相当な研究を重ねてしかも幸運に恵まれる必要があるかもしれません。しかしわずかでも金利があれば、受け取れる金額は確実に増えますし、同じ金額を積み立てても形成される資産は大きくなります。しかも長期間になれば影響は無視できません。

 より良い投資対象を見つけてリスクを分散させながら投資して、ご自分の資産を有効に活用なさってください。

サンプルファイルの公開は終了しました。