デジタルカメラや携帯電話など、幅広い機器で利用されるメモリーカード。中でも最も使われているのがSDメモリーカードだ。最近では、小型の microSDメモリーカードも登場している。microSDメモリーカードは専用のアダプターを使うことで、SDメモリーカードとして利用できる。いずれも容量が4GB以上の製品は上位規格のSDHC対応となっており、それぞれをSDHCメモリーカード、microSDHCメモリーカードと呼ぶ。
種類、容量、速度で判別
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【SDメモリーカードの種類と価格の目安】 |
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大手量販店における各種SDメモリーカードの容量と価格の目安は上の図1の通り。容量や種類の違いで多彩な製品が並ぶ。売れ筋は1G~2GB製品で、SD、 microSDメモリーカード共に1GBは2000円から、2GBは3000円程度から手に入る。ただ、これ以外にも市場には1GBで600円程度の格安品が出回っている。こうした格安品は、性能面で通常の製品に劣ることはないのだろうか。また、SDとSDHC、SDとmicroSDとで性能差はあるのだろうか。
実はSDメモリーカードは、各カードが対応する最低限の読み書き速度を「Class」という規格で定めている(図2)。Classは2、4、6とあり、それぞれ最低速度の保証値は2MB/秒、4MB/秒、6MB/秒となる。上位のClassになるほど、デジタルカメラの高速連写に対応したり、ハイビジョン動画がコマ落ちなく撮影できたりするわけだ。重要なのは、SDかSDHCかという違いや、SDかmicroSDかという違いではなく、Classの違いでデータ転送速度が決まる点だ。
ところが、実際には前述の格安製品をはじめ、microSDメモリーカードなどClassの表記がない場合が多い。これらのデータ転送速度は一体どの程度なのか。また、各Classはあくまでも最低速度しか規定していないため、実際の速度は分からない。そこで、実測値を確かめるため各種メモリーカードを比較してみた。
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【「Class」を明記して販売しているSDメモリーカード(日経パソコン調べ)】 |
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