ポータルサイトの「顔」とも言えるトップページのリニューアルが相次いでいる。各社とも、デザインや使い勝手に大幅な変更を加えているのだ。
なぜ、各社はこのタイミングで一斉にリニューアルを図ったのか。その理由を探ると、岐路に立つポータルサイトの姿が見えてくる。
ネット人口は劇的に増えない
「インターネット人口がもう劇的に増えない時代に入ってきた」──。そう話すのは、ヤフー サービス統括部 企画1部 トップページ企画西田修一氏。今後もポータルサイトが発展を遂げていくには、既に使っているユーザーの満足度をさらに高め、1日に何度も見られるページになる必要がある。
「ユーザーがポータルサイトに求めるものが変わってきた」(NTTレゾナント ポータル事業本部桝村季弘主査)という事情もある。従来のトップページは各コンテンツやサービスへのリンクとしての色が強かったが、今は情報の面白さや新しさが求められる。こうした事情に押されて、今まさにポータルサイトは変革を迫られているのだ。