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 Windows XPの販売終了まで本号発行日(日経パソコン2008年6月9日号)から1カ月を切った。2008年1月31日とアナウンスしていた終了時期を約5カ月延長、さらに4月には小型パソコン向け Windows XP Home Editionの販売終了延長を経て、いよいよ迎える販売終了予定日の6月30日。延長に延長を重ねたXPの販売終了だが、「VistaのService Pack 1(SP1)も出荷して、もう後には引かないはず」(大手販売代理店)。文字通り“三度目の正直”だ。

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 今回販売が終了するWindows XPはパッケージ版とOEM版。パッケージ版はその名の通り箱に入ったソフトウエア単体製品である。一方のOEM版はメーカー製パソコンにあらかじめインストールされるものだ(図2)。ただし、アスース・ジャパンの「Eee PC」などを含む超低価格パソコン向けのOEM版や、周辺機器と一緒に販売される自作向けのDSP版は引き続き販売を続ける。図4にある通り、メーカーが XPパソコンを出荷するのは6月30日、もしくはそれ以前まで。パッケージ製品に関しても、6月30日までにマイクロソフトから出荷される分で最後となる。

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 現在、量販店のパソコン売り場を見渡してみると、そのほとんどがWindows Vista搭載マシン。さらにこの6月からはVista SP1搭載マシンが続々店頭に並ぶ。加えて、ソフトとハードのVista対応が進んでいることから、「個人向けパソコンでのVista導入は徐々に進んでいる」(NEC)とメーカーが判断するのもうなずける。

 だが一方、企業では「いまだにXP比率が8割以上」(富士通)、「XP SP3の影響もあり、使い続けるニーズがまだ大半」(デル)とXPのニーズは高い。Vistaを導入せずに「(次期OSの)Windows 7待ちをする企業もある」(大塚商会)くらいだ。