米Mozilla(モジラ)は6月18日、Webブラウザー「Firefox(ファイアーフォックス)」の最新版「Firefox 3」を公開した。Firefoxはオープンソースという形態で開発されているソフトウエア。世界中の有志のプログラマーが力を合わせて開発を進め、無料で公開している。Mozillaの日本支部であるMozilla JapanのWebサイトなどからダウンロードできる。
調査会社などによると、国内外で最も利用されているブラウザーは、Internet Explorer(IE)であり、Firefoxは2位となる。1位との差は大きいが、世界中では2割程度、国内では1割以上のシェアにまで伸びているという。
Firefox 2が公開されたのは2006年10月なので、1年8カ月ぶりのメジャーバージョンアップとなる。最新版に対するユーザーの興味は高く、公開から24時間で800万件以上ダウンロードされた。
Firefox 3のインタフェースは旧版とほぼ同じ(図1)。他のブラウザーと同様にシンプルで、以前からのFirefoxユーザーはもちろん、初めて使うユーザーも、操作に戸惑うことはないだろう。
Mozillaによれば、Firefox 3の特徴の一つは、パフォーマンスの向上。「Webページを表示するためのエンジンを3年かけて強化した」(Mozilla Japan技術部の中野雅之氏)。