今回は、BlackBerryの使い心地について書くことにしよう。
BlackBerryの特徴の1つは、前面に配置されたフルキーボードだ。サイズとしてはギリギリだが、両手に持って、両方の親指で文字のタイプが可能なサイズ。キーを打つこと自体は、かなり軽快にできる。

文字キーとシフトキー、ALTキー、Symキーを使うことで、大文字、小文字、数字、記号が入力できる。また、ALT+左シフトで、数字や記号を連続して入力するモードになり、ALT+右シフトで、いわゆるCaps Lock(大文字などシフト上段の文字入力)になる。
比較的利用頻度の高い記号(例えばピリオドやアットマークなど)は、ALTキー+文字キーで入力でき、それ以外はSymキーを使う。キートップには、文字と記号、数字しか書かれていないが、Symキーを押すと画面に表が出て、そこから記号の入力が可能になる。

このとき、各記号には、文字キーが対応している。例えばQのキーは、ALTキーを併用すると“#”だが、Symキーを押した後は“&”となる。
表が出るため、慣れないうちはこれを見て入力することになるが、慣れれば画面を見なくても入力できるようになる。また、Symキーを押したあと、さらにSymキーを押していくと、この表が切り替わっていく。この中には、ギリシャ文字やJISコードの記号なども含まれている。

日本語を入力する場合、フロントキーで入力モードを「全角ひらかな」「全角カタカナ」「半角カナ」「全角英数」「半角英数」と切り替えていく。また、推測変換機能があり、入力中でも変換候補が表示される。この候補には、アドレス帳などに登録してある名前なども入っている。
日本語入力では、この文字種の切り替えが少し面倒だが、入力は比較的容易だ。推測変換は、前回の同じ読みがなの学習を文節単位で行うため、2回目以降は、最初の2~3文字で候補の上位に上がってくる。比較的よく使う言い回しなら、例えば、「いつもお世話になっています」を入力すると、「い」で「いつも」が候補に上り、これを選択すると「お世話に」が次の筆頭候補として表示される。入力時に文節に分解されなかったもの、例えば「いまどちらでしょう?」と1回入力して確定すると、次に「い」と入力するとこのフレーズが出てくるようになる。



大半の文字入力がメールであり、その他のアプリケーションでも決まった言い回し、例えばカレンダーならば「打ち合わせ」といったものが多用される。そのため、少し学習させると、日本語入力もあまり苦にならなくなる。なお、推測候補の選択などもトラックホイールでできる。