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 5万円前後の激安ミニノートは、「ネットブック」というジャンルでくくられる。普通のパソコンと比べて、性能も液晶の大きさも劣るが、インターネットを見て、メールをやり取りする程度に使うなら、さほどストレスはないので、それが順当な使い方なのだ。

激安ミニノートは万能ではない!
割り切って使えるユーザー向き

 性能は現時点で販売されているパソコンの中で、ほぼ最低クラス。ほとんどのモデルは、Windows XPではそこそこ使えても、Vista では性能的にかなり厳しい。また、Vista に移行したいと思っても、メーカーがプリインストールしているXP 以外をサポート対象外としていることがほとんどなので、よくチェックしたい。

 仕様や装備が最小限となることも注意。まず、光学ドライブを内蔵していないので、外出先でDVDを見るような使い方はできない。さらに、手持ちのパソコンをミニノート1台で済ませたくても、外付けの光学ドライブがないと、市販のパッケージソフトのインストールもできないことになる。画面も広くないし、キーボードもやや打ちづらい。また、バッテリー駆動時間も短いので、本気でモバイルするにも力不足だ。

 付属ソフトも多くない。たとえメールを中心に使うとしても、ビジネス用途に使うならOfficeのファイルが開けないと仕事にならない。ところが今はOfficeは最新版の2007しか手に入らず、Office 2003など古くて軽いバージョンを使おうと思っても買うことはできないのだ。

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 それでも、用途を限定すれば、ミニノートが活躍する場面はかなり多い。初心者にはやや厳しいが、上級者ならさまざまな形で使いこなせるはずだ。それに、何と言っても、5万円前後でパソコンが買えることはたいへん素晴らしい。次ページからは、製品選びのポイントを詳細に紹介する。機種ごとの違いをチェックしていただきたい。