2009年末、あるいは2010年に発売される次期Windows、「Windows 7」のプレベータ版を元に、新OSの機能を見ていこう。
プレベータ版の見た目は、ほぼVistaのままである(図1)。
Windows 7にはタスクバーの使い勝手を向上させる新機能が搭載される。この機能はProfessional Developers Conferenceでお披露目されたが、まだ配布されたプレベータ版に搭載されていない。
簡単に説明すると、まず、タスクバーの表示がいままでのように小さいなアイコンと、ファイルネームの組み合わせではなく、1つのアイコンとして表示されるようになる。例えば、IEでいくつのウインドウを開いていようと、タスクバーに表示されるアイコンは1つだ。その代わり、このアイコン上にマウスカーソルを合わせると、複数画面のサムネイルが表示され、必要な画面に簡単にアクセスできるようになる。表示されるのがアイコンだけになると、タスクバーの中でより多くのアプリケーションを表示できるようになり、ノートパソコンのように狭いデスクトップでも使い勝手がよくなる。
限られた面積の有効利用は通知領域にもおよぶ。いままでは常駐ソフトが増えるにつれ、通知領域が横に長くなり、だんだんわけが分からなくなってきたが、Windows 7では表示されるのが必要最低限のものだけに絞られ、ユーザーがあとから追加した常駐アイコンについても、表示・非表示の設定を簡単に行えるようになった(図2、3)。
また、「ジャンプリスト」という機能も用意された。これは、各アプリケーションのミニスタートメニューのようなもので、スタートボタンやタスクバー上のアイコンを右クリックするとポップアップする。そのアプリケーションで最近使ったファイルのリストなどが表示される。
さらに、スタートメニューからタスクバーにアイコンをドラッグアンドドロップすると、そのアイコンはタスクバーに固定され、起動中でなくても表示される。つまり、現在の「クイック起動」とタスクバー領域が統合されるわけである。
