Windows 7は、より簡単にデスクトップをカスタマイズできるようになった。デスクトップ上でマウスを右クリックすると、Windows 7のプレベータ版では「Display Settings」(画面の設定)と「Personalize」(個人設定)の2つを選ぶことができる(図1)。

Windows XPでは、マウスの右クリックで表示されるメニューの「プロパティ」から「画面のプロパティ」を選んで画面設定を行った。Vistaでは、「個人設定」というメニューに変更された。個人設定からは、画面だけでなくサウンドやマウスポインターなど、さまざまな項目が設定できる。いわば、個々の設定画面へのリンク集のような画面である。デスクトップを編集するには、いったん「個人設定」画面を開き、さらに「画面の設定」を開く。
Windows 7では、「画面の設定」と「個人設定」が両方選べるようになっている。解像度などの変更を行う設定画面を直接呼び出したいという要望が強かったのだろう。
個々の画面を見てみると、Vistaの「ウインドウの色とデザイン」がメニューやタスクバーの色合いを選択するだけだったのに対し、Windows 7の「Personalize」の「Choose Theme」では、色合い、文字色、背景などを一括して選択できるように進化している(図2)。好きな組み合わせをクリックするだけで、画面全体をプレビューできるので、カスタマイズ作業がとても楽しい(図3)。
また、「Personalize」から「Display」を選ぶと、画面の表示サイズをSmaller(100%)、Medium(125%)、Larger(150%)と設定できる(図4)。Smallerが通常の状態。MediumやLargerを選んで画面を拡大すると、文字が見やすくなる代わりに、仮想的なデスクトップがモニターに表示しきれなくなる。上下左右にスクロールしながら利用することになる。
「Display Settings」では、モニターの解像度やデュアルディスプレイの設定など、主としてハードウエアに関する設定を行う(図5)。Vistaの「個人設定」にある「画面の設定」だけを抜き出した感じだ。「Advanced Settings」(Vistaでいう「詳細設定」)をクリックすると、ドライバーの設定を確認したり、変更できたりする点もVistaと同じである(図6)。