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 経済環境の低迷、個人消費の抑制といった動きが顕著になる中、なんとパソコンが売れている。

 全国の主要量販店25社2338店舗のPOSデータを集計しているBCNランキングによると、2009年1月のパソコン販売実績は、台数ベースで前年同月比34.4%増という、驚くべき実績となっているのだ。

全国の主要量販店25社のPOSデータを集計した「BCNランキング」を基に作成
全国の主要量販店25社のPOSデータを集計した「BCNランキング」を基に作成
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 成長商品の筆頭に位置付けられる薄型テレビが16.2%増、レコーダーが8.2%増、デジタルカメラが2.9%増というように、1月は、各ジャンルとも比較的好調な売れ行きを見せているが、これらデジタル家電の販売実績と比較しても、パソコンの伸び率が圧倒的に高い。

 では、なぜパソコンがこれだけ売れているのだろうか。

 最大の理由は、「ネットブック」と呼ばれる低価格ミニノートの販売が増加していることだ。

 台湾アスーステック・コンピューター(ASUS)の「Eee PC」や、日本エイサーの「Aspire one」など、5万円を切る価格で購入できるネットブックは、量販店店頭の目立つ場所に展示され、来店客の関心を引いている。

 BCNランキングによると、10.2型以下のディスプレイを搭載した「ミニノート」は、2008年1月には、ノートパソコン全体のわずか4.4%だったものが、同9月以降は25%前後で推移。最新データとなる2009年1月では26.0%へと拡大した。これを週次データで細かく見ると1月19日~25日の集計では30.6%と初めて3割を突破。1月26日~2月1日の集計では、32.0%と、実に3台に1台近くがミニノートになっている。

BCNランキングを基に作成。液晶サイズが10.2型以下のノートをミニノートに集計した(以下、同様)
BCNランキングを基に作成。液晶サイズが10.2型以下のノートをミニノートに集計した(以下、同様)
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 最新週の集計には、1月16日から出荷を開始したソニーの「VAIO type P」が含まれるなど、必ずしも5万円以下の製品ばかりではないが、ネットブックが、パソコン需要のけん引役となっていることに間違いはない。