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デジカメ動画もハイビジョン時代

 各社からデジカメの新製品が次々と登場している。今春の新モデルで目立つのは、動画機能が向上し、HD画質(1280×720ドット)に対応した機種が一気に増えている点だ(図1)。

図1 従来はVGAサイズ(640×480ドット)が多かったが、1280×720ドットのHD画質が標準に
図1 従来はVGAサイズ(640×480ドット)が多かったが、1280×720ドットのHD画質が標準に

 デジカメ動画のHD化が進んだ理由の一つに、大画面の薄型テレビが家庭に浸透してきたことがある(図2)。家族旅行の写真をリビングルームのテレビで視聴する、といった使い方が増えている。このため、静止画だけでなく、動画も高画質で撮影・再生したいというユーザーの声が高まってきた。

図2 HDMI端子を備えるデジカメも急激に増えた。テレビとケーブルでつなぐだけで、画像も動画も高画質のまま再生できる
図2 HDMI端子を備えるデジカメも急激に増えた。テレビとケーブルでつなぐだけで、画像も動画も高画質のまま再生できる

 それを受けて、今春発売のデジカメではテレビとの親和性を高めた機種が増えている(図3)。例えば、パナソニックの「LUMIX DMC-TZ7」は、テレビとケーブルでつなぐだけで画像や動画を高画質で再生できるHDMI端子を備えており、他のメーカーでも同様の機種が増えている。

 メーカー側が、新製品の付加機能として、動画に注目していることも、デジカメの動画機能が向上した理由の一つ。これまで、デジカメの進化は画素数の向上がメーンだったが、昨年あたりから画素数競争が一段落し、現在は1000~1200万画素前後で動きが止まっている。しかし新機種には、従来機種にはない目新しい特徴が必要だ。そこで、まだ改良の余地がある動画機能に注目したのだ。

図3 TZ7はHDMI端子を備えるほか、動画を従来よりも圧縮率の高いAVCHD Lite形式で録画できる。FC100は最大で毎秒1000コマの超高速撮影が可能
図3 TZ7はHDMI端子を備えるほか、動画を従来よりも圧縮率の高いAVCHD Lite形式で録画できる。FC100は最大で毎秒1000コマの超高速撮影が可能

 さらに、他メーカーとの差別化を図るため、動画機能を一段と強化した機種もある。カシオ計算機が発売した「EXILIM EX-FC100」は、最大で毎秒1000コマの高速動画撮影が可能。物体の速い動きを液晶モニター上でスロー表示しながら撮影することもできる。スポーツシーンの撮影以外にも、牛乳を皿に落としたときの王冠など、人間の目ではとらえられない“瞬間”を映像や写真で楽しめる(図4)。

 デジカメの動画機能が向上したことで、子供が遊んでいるシーンや料理を作る手順など、わざわざビデオカメラを持ち出すまでもない日常シーンの撮影用に、デジカメが便利なツールとして活躍するだろう。動画機能は、デジカメの楽しみ方の幅を広げてくれる新しい要素になりそうだ。

図4 最大で毎秒1000コマの動画を撮れるEXILIM EX-FC100で撮影。牛乳を皿に落としたときの「王冠」も簡単に撮れた
図4 最大で毎秒1000コマの動画を撮れるEXILIM EX-FC100で撮影。牛乳を皿に落としたときの「王冠」も簡単に撮れた