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最大40Mbpsの高速通信、試験サービス開始

 外出先でも10Mbps以上の高速モバイル通信ができる─。データ通信事業者の「UQコミュニケーションズ」は、2月26日から、高速モバイル通信「UQ WiMAX」(WiMAX)の試験サービスを開始した。

 WiMAXの通信規格の名称は「IEEE802.16e」。名前が示す通り、この通信方式は、従来の無線LAN通信技術の“発展形”に当たる。事業者は各所に基地局を設置し、電波を発信。ユーザーは専用の端末をパソコンに挿して、最寄りの基地局にアクセスして通信する(図1)。

図1 UQ WiMAXの基地局は、駅やビルの屋上など約500カ所に設置されている。ユーザーはパソコンに専用の端末を挿して通信する。ソフトのインストールも簡単
図1 UQ WiMAXの基地局は、駅やビルの屋上など約500カ所に設置されている。ユーザーはパソコンに専用の端末を挿して通信する。ソフトのインストールも簡単

 WiMAXの第一の特徴は、従来の無線LANに比べて、通信エリアが広いこと。その無線通信距離は、基地局から約2~3キロ。既存のIEEE802.11b/gの無線LAN(Wi-Fi)は、家庭内や会社の同じフロアが主な通信エリア。それらに比べると、WiMAXは格段に広いエリアを網羅できる。屋外で使えるのはもちろん、車や電車の中など、移動中の利用も可能になる。

 通信速度の速さも特徴の1つ。下りの最大速度は40Mbps。イー・モバイルやNTTドコモのデータ通信速度が最大7・2Mbpsであるのと比べると、かなり高速だ。

 こうした特徴は、外出先でのモバイル通信に大きなメリットをもたらす。通信速度が速ければ、大容量ファイルの送受信や、高画質の動画再生など、家庭と同様の作業が出先でもスムーズにできる。また、通信エリアが広いと、アクセスポイントを探す手間も省ける。

 通信料は月額4480円の固定価格。専用端末は1万2800円から購入できる(図2)。6月末までは試験サービスのため、東京23区と横浜市、川崎市のみで利用可能だ。本サービスが始まる7月には、通信エリアを大阪や名古屋などにも広げる予定という。「2012年には全国で約2万カ所の基地局を設置し、通信エリアは人口カバー率90%超を目指す」(UQコミュニケーションズマーケティング戦略部の坂口肇部長)。

図2 「UQ Flat」は4480円の使い放題プランのみ。端末と月額料金だけで気軽に始められる。通信エリアが広がれば、既存の通信事業者との競争も激しくなるだろう
図2 「UQ Flat」は4480円の使い放題プランのみ。端末と月額料金だけで気軽に始められる。通信エリアが広がれば、既存の通信事業者との競争も激しくなるだろう

 さらに、今後WiMAXはパソコンにも内蔵される。インテルは、WiMAXとWi-Fi両方の機能を備えた通信モジュールを開発。7月以降、各メーカーのパソコンに搭載していく予定という。内蔵されたパソコンなら、専用端末がなくても接続できる。

 WiMAXは、他社のサービスと比べると、通信エリアでは遅れをとるものの、通信速度の速さは大きな強みだ。今後、エリアの拡充が進めば、先行するライバル事業者と激しい競争を繰り広げることになりそうだ。

[注1]初回は2835円の登録料が必要。6月末まで登録料・月額料金は無料。詳しくは(http://www.uqwimax.jp/)を参照のこと

[注2]初回は2835円の手数料が必要。1~2年の長期契約をすると、端末は9980円から、月額料金は1000円~4980円になる