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 台湾Oculon Optoelectronicsは、プロジェクターやヘッドマウントディスプレイの基幹部品となるマイクロディスプレイの開発を手がけている。その製品開発力により、昨年には大手半導体メーカーである台湾UMCグループの一員となった。

 現在、シリコン基板上に直接液晶を搭載する反射型液晶LCoS(Liquid Crystal on Silicon)を中心にマイクロディスプレイの開発を進めるとともに、この製品を搭載したポケットサイズのプロジェクター(マイクロプロジェクター)やヘッドマウントディスプレイも販売している。

720pのHD解像度を実現したマイクロプロジェクター「HD720P」
720pのHD解像度を実現したマイクロプロジェクター「HD720P」
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 高輝度の白色LEDを光源に使うことで小型化したマイクロプロジェクターは、昨年末の発売から、その小ささや手軽さ、実勢価格の安さから、急速に販売台数を伸ばしている。もちろん、既存のランプ式プロジェクターと比べると、弱点もある。スペンサー・ウー社長兼CEOは、「小型プロジェクターでは、照度と画質の向上が最大のカギ」として、マイクロディスプレイの高性能化を進めている。

Oculonの技術を解説するスペンサー・ウー社長兼CEO(Spencer Wu、President & CEO)
Oculonの技術を解説するスペンサー・ウー社長兼CEO(Spencer Wu、President & CEO)
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基幹製品のマイクロディスプレイモジュール
基幹製品のマイクロディスプレイモジュール
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 昨年末、640×480ピクセル表示に対応し、投写距離1mで25型の画面サイズを実現する「Pro 920」を発売したが、その明るさ(照度)は10ルーメン(※1)で、暗い場所で投影しても映像がやや暗いという印象は否めなかった。そこで、第2世代のマイクロプロジェクターとして、照度と解像度を高めた製品を開発している。

 フラッグシップモデル「HD720P」は、製品名が示す通り1280×720ピクセルのHD出力に対応しつつ、幅58×奥行き189×高さ125mmで重さが約850gというコンパクトサイズを実現したもの。投写距離1mで24型ワイド相当の投写サイズとなり、照度も50ルーメンと大幅に向上。映像入力は、HDMIに加え、D-sub 15ピンのRGB入力やコンポジットビデオ入力に対応。今年第2四半期中の販売開始を予定している。

映像入力端子としてHDMIもサポート
映像入力端子としてHDMIもサポート
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 800×600ピクセル表示の「Pro 1440」も販売する。1mの投写距離で24型/25ルーメンの照度を実現。本体サイズは122×75×38でmmで、重さは約330gと、携帯にも便利な大きさだ。映像入力は、D-sub 15ピンとコンポジットビデオ端子だけでなく、SDメモリーカードスロットも装備。ノートパソコンなどを持ち歩かなくても、訪問先でプレゼンテーションしたり、友人に写真を見せるといった使い方ができる。ウー社長は、「今年中に100ルーメンの照度を実現した製品を完成させる」として、マイクロプロジェクターのさらなる高性能化に自信たっぷりだ。

ビジネス向けモデル「Pro 1440」。800×600ピクセルの解像度をサポートし、SDメモリーカードスロットを備えているため、パソコンなしでもプレゼンテーション可能だ
ビジネス向けモデル「Pro 1440」。800×600ピクセルの解像度をサポートし、SDメモリーカードスロットを備えているため、パソコンなしでもプレゼンテーション可能だ
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 マイクロディスプレイ開発の技術を生かしたヘッドマウントディスプレイもある。営業を統括するK. H. ヤン氏(K. H. Yang、Manager, Sales Division)は、「見た目の画面サイズでは、ヘッドマウントディスプレイに利がある」と説明する。miniSDスロットを備え、バッテリ駆動で37型の仮想画面サイズを実現する「X311」を開発。今後も、透過タイプのヘッドマウントディスプレイなど、大画面をより身近にするソリューションを展開するという。

iPhoneやiPodに対応するマイクロプロジェクターも開発中
iPhoneやiPodに対応するマイクロプロジェクターも開発中
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miniSDカードスロットを備えたワイヤレスヘッドマウントディスプレイ「X311」
miniSDカードスロットを備えたワイヤレスヘッドマウントディスプレイ「X311」
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※1 従来、1m先にロウソクを灯したときの手元の明るさを1ルーメンとしてきたが、プロジェクターは米国規格協会(ANSI:American National Standards Institute)によって、投影面を3×3に9分割し、それぞれの面の平均照度(ルクス)に投影面の面積(平方メートル)をかけた値を1ルーメンとするよう定めた。現在主流の普及型大画面プロジェクターの照度は1000ルーメン前後。ホームシアター向けの本格的なモデルでは3000ルーメンを超えるものも多い。