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 BlackBerry Boldは、8707hよりも日本語が入力しやすくなりました。それにはいくつかの理由があります。まず、入力文字種を選択できるようになったことと、専用の文字キーができたことです。

 8707hでは、入力文字種を切り替える専用キーがなく、カスタマイズ可能なセンターボタンを使っていました。しかし、Boldのキーボードは、左右にシフトキーがあり、日本語版では、そのうち右側のものを入力文字種の切り替えに使います。なので、英語入力モードにすると、「文字」キーは、シフトキーになります。

 元々英語環境で作られたBlackBerryは、言語関連のモードがちょっと複雑です。まず、「設定」の言語で、「表示言語」と「入力言語」の切り替えができます。表示言語は、メニューなど、BlackBerryが基本的に内蔵するアプリケーションやシステムなどが表示するテキストを切り替えるものです。

 これに対して入力言語とは、キーボードから入力する言語の種類を切り替えるものです。入力言語が「英語」ならば、入力文字種の切り替えはありません。しかし、「日本語」にすると、いわゆる「かな漢字変換フロントエンド」が組み込まれ、入力文字種を切り替えたり、ローマ字入力などが可能になります。

 この入力言語の切り替えは、「ALT」+「Enter」というショートカットでも可能です。また、これを「Shift」+「Space」とすることもできるし、ショートカットを無効にすることもできます。

 日本語入力モードのとき、文字キーを押して変更する文字種は、「(全角)ひらがな」「(全角)カタカナ」「半角カタカナ」「(全角)英数」「半角英数」と変わりますが、「(全角)ひらがな」以外は、任意にオン/オフできます。これを使うと、半角カタカナを入れずに「ひらがな→カタカナ→全角英数→半角英数」という順で切り替えることができるようになります。

 Spaceキーによる変換、あるいは推測変換で、漢字文字列への変換ができるのは、ひらがなが入力されたときのみです。カタカナや英数字文字列を、文字キーを使って入力文字種を指定して入力した場合、漢字へと変換することはできません。しかし、カタカナ、英字それぞれの半角/全角への変換は、ひらがなやカタカナを直接入力したときには可能です。

 推測変換は、ひらがなを入力したときのみ動作し、カタカナを入れた場合には動作しません。英数字(全角でも半角でも)を直接入力すると、変換モードには入らず、最初から確定した状態となり、変換キーはスペースの役割に戻ります。

 意外に複雑な状態遷移を持っているのですが、考え方が分かれば、比較的容易に理解できます。

文字キーによる入力文字種の切り替え
文字キーによる入力文字種の切り替え
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 図で、矢印のついた曲線は、状態の遷移を表し、矢印のついた直線は、その状態での文字入力を表します。

 入力される文字は、図の上の方にある緑の箱が表していて、円は、入力モード(どの種類の文字が入力できるか)を表しています。赤い曲線は、URL入力などの特別な場合を表していて、青い線は、ALT+数字キーでの入力を、点線は、ALT+Enterキーによるモードの切り替えを表しています。

 下にある5つの円は、「文字」キーで切り替えることができる入力モード(入力文字種)です。「ひらがな」以外は、設定でオン/オフ可能です。

 図で、線でつながっているところには移動が可能です。ただし、矢印のない方向へは移動できません。「ひらがな」からは、変換キー(Spaceキー)を併用することですべての文字種の入力が可能です。ですが、カタカナ入力モードから入力した文字列は、ひらがなにすることも漢字にすることもできません。