ついに国内パソコンメーカー各社が、ネットブックの製品開発に本気を出し始めた。東芝が新たに投入した「dynabook UX」は、斬新なボディーの新モデルだ。
非常に高級感のあるボディーは、ネットブックの標準クオリティーを大きく凌駕(りょうが)している。例えば、ボディーのほとんどの部分に、質感の良い塗装を施しているのだ。天板はきれいでも、裏返したら樹脂むき出しの安価なネットブックとは根底から質が違うのだ。
天板には、細い斜めストライプを入れているのだが、柄ではなく凹凸で表現している。また、液晶のベゼル(縁)も透明感のあるストライプのパネルを貼り、タッチパッドもストライプの模様を入れるなど、コストより仕上げに力を入れているのだ。
本体部分は落ち着いたシルバーで、天板と液晶のベゼルが色違いになった白と茶の2色を用意する。茶は、メタリック系の「磨いた銅」のような色だ。
デザインはなかなか良いのだが、気になるのが、ヒンジ部分のメッキ仕上げだ。特に白モデルは、まるで鏡のように光っていて、外出先で使うときにも目がいってしまう。また、ヒンジの真ん中部分の電源ボタンは、稼働しているときにオレンジに光るのだが、ハーフミラー仕上げになっており、明るい部屋だと光っているのか消えているのかがわかりづらい。
高級感は文句なしだが、かなり好みの分かれそうなデザインであると言えよう。個人的には、パソコンではあまり見かけない茶色が好みだ。白は女性におすすめしたい。