以前、この連載で、8707hのホームスクリーンのカスタマイズについて話をしましたが、今回は、BlackBerry Boldのアイコンメニュー(アプリケーションリスト)のカスタマイズについて解説することにしましょう。
ソフトウエアのバージョンが上がったのと、トラックボールの採用でBlackBerryのGUIも少し変化しました。このため、アプリケーションリストのカスタマイズ方法も違ってきています。
まずは必要なアイコンを選定
現在のBoldでは、テーマが2種類あり、メニューの配置は同一です。起動直後に表示されるホームスクリーンには、画面の下に6つのメニューアイコンが並びます。ここで、トラックボール左側のメニューキーを押すと、画面にアプリケーションリストが表示されます。ホームスクリーンに表示されていた6つのアイコンは、ここで先頭になります。つまり、アプリケーションリストの最初の6つのアイコンがホームスクリーンに表示されるわけです。
ここには、6×3=18個のアイコンが表示され、これを超える場合には、メニュー画面をスクロールさせることになります。
筆者はこれまで、さまざまなモバイル機器を使ってきましたが、こういうアイコン画面は、同じページに大量のアイコンを並べるとかえってアイコンが見つけにくく、操作も面倒になります。アイコンをたくさん並べるよりも、フォルダを活用して利用頻度の少し低いものは、フォルダにまとめた方が、アイコンを見つけやすくなります。
機能にどれだけ簡単にアクセスできるのかは、「アイコンを見つけるまでの時間」に影響されます。1つの画面に大量のアイコンを表示してしまうと、この時間が長くなります。また、フォルダにアイコンを入れると、フォルダを開く手順が必要になります。
実際には、フォルダを開く手順はかなり機械的にできるため、多くのアイコンから目的のものを探すよりも、フォルダを開いて、少ないアイコンの中から目的のものを見つけるほうが速いのです。
さて、このアプリケーションリストをカスタマイズするポイントですが、
頻度の高いアイコンをアプリケーションリストに置く
特に頻度の高いものは一番上の行にしていつでもアクセス可能にする
頻度が高いものを優先して、それ以外はフォルダへ入れてしまう
ほかの方法でアクセスが可能なものはフォルダへ入れてもよい
使わないアイコンは非表示にする
となります。
物理的なキーが割り当てられている機能のアイコンはアプリケーションリストに置く必要はありません。例えば電話機能は、左端のオフフックボタンでいつでも起動可能です。このようにキーが割り当てられている機能としては、
カメラ 右サイドキー
電源オフ オンフックボタン(右端のキー)
電話 オフフックボタン(左端のキー)
があります。
さらに、右サイドキーには、最初は音声ダイヤルが割り当ててありますが、ここにほかのアイコンの機能を割り当てるなら、そのアイコンもアプリケーションリストに見えている必要はないでしょう。また、「プロファイル」は、ホームスクリーン左上のアイコン(トラックボールで選択できる)で変更が可能です。
また、機能によっては、他のアプリケーションから同等の機能が利用できることもあります。例えば「ビデオカメラ」は、動画撮影の機能ですが、静止画を撮影する「カメラ」機能を起動したあと、動画撮影に移行することができます。そのため、必ずしもアイコンがアプリケーションリストになくてもよいのです。
このようにして、アイコンに対して必要度を決めたのが下の表です。この表で、○の付けたものは、どんなユーザーにとっても必要性が高く、特にアプリケーションリストの先頭に配置する可能性が高いものです。これに対して、△を付けたものは、必ずしもアプリケーションリストになくてもかまわないものです。さらに×をつけたものは、非表示にしてしまってもかまわないと思えるものです。何もついていないものは、人によって優先度が違うため、場合によってはフォルダに入れてしまって、アプリケーションリストに置かなくてもいいかもしれないものです。