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 携帯電話やPHSなど、いわゆるケータイを利用したデータ通信サービスは、通信速度の向上や月額料金の定額化によってずいぶんと使いやすくなった。外回りの合間に、あるいは旅行先や出張先で、パソコンをインターネットに接続する道具として利用している人は多いはずだ。

 ただ、この道具には欠点があった。それは、接続できる機器が1台に限定されることだ。PCカードやUSBタイプなどのデータ通信端末を装着した機器のみが通信でき、2台以上の機器による回線共有は不可能。また、ゲーム機やiPod touchのようにデータ通信端末を装着できない機器では利用できなかった。

 この問題を解決するのが、最近登場したモバイル無線LANルーターである。昨年後半から登場し始め、今では国内メーカー数社の製品が店頭に並んでいる。主な製品は図1の通り。ほかにも米クレードルポイントの「PHS300」や、トリプレットゲートがヨドバシカメラ限定で販売している「ワイヤレスゲートホームアンテナ for イー・モバイル」などがあり、製品数は増加中だ。

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 では、モバイル無線LANルーターとはどんな製品なのか。簡単に言うと、ADSLや光回線などの代わりにケータイのデータ通信サービスを使う、一種の無線ブロードバンドルーターである(図2)。

図2 モバイル無線LANルーターを使うと、配下の無線LANにつながった複数の機器がデータ通信端末を介して同時にインターネットに接続できる
図2 モバイル無線LANルーターを使うと、配下の無線LANにつながった複数の機器がデータ通信端末を介して同時にインターネットに接続できる
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