BlackBerry Boldでは、マルチメディア関連の機能が強化されています。1つは、ヘッドセット端子が通常のヘッドホンを接続できるミニプラグと同じサイズになったこと。もう1つは、メモリーカードが使えるという点です。音楽を聴くのに、自分の好みのヘッドホンを接続することができるし、メモリーカードを使うことでたくさんの曲を持ち運ぶことができるようになったわけです。
音楽機能の使用感も結構いいです。音楽再生中にヘッドホンのプラグを抜くと自動的に再生が止まります。また、Bold内蔵のメディアプレーヤーで再生すると、自動的にスピーカーホン用のスピーカーを使って音を出します(これは再生中にメニューから「スピーカーフォンOFF」を選択すると音の違いが分かります)。その音は、小さいきょう体ながらそれほど悪くありません。
音楽の再生中でも、メールやブラウザーなどの機能が利用可能です。どの状態でもメニューボタンを押すと、項目に「Media Playerへ移動」が表示されるようになり、いつでもメディアプレーヤーに戻ることができます。また、Media Playerに戻ったあとは、Escキーで、元のアプリケーションに復帰できます。
しかし、BlackBerry Desktop Managerの音楽管理機能(RoxioのMedia Manager)は、残念ながら、使いやすいとはいえません。既にパソコンで音楽を聴いている人は、Windows Media PlayerやiTunesなどで曲データを管理しているはずです。
それなのに、また別のソフトを使って音楽を管理するというのはかなり面倒です。筆者の場合、煩わしいので、サイトから、Media ManagerなしのDesktop Managerをダウンロードして使っています。
音楽管理はどうする?
筆者は、iPodを持っていないので、音楽データの再生にはWindows Media Playerを使います。iPodを持っている人が、新たな手間をかけてBlackBerryに音楽を入れて持ち歩くというのは、あまりイメージできません。そこで今回は、Windows Media Playerを音楽管理に使っている場合の話をすることにしましょう。
簡単にいうと、メモリーカードを使うなら、Windows Media Playerでも、BlackBerry用に音楽転送できるのです。つまり、プレイリストを作り、それに従って曲を転送するのです。
音楽をアルバムなどのフォルダ単位で転送するのは、単にエクスプローラーでメモリーカードにファイルをコピーするだけでOKです。しかし、大量の音楽データの中から選りすぐって、メモリーカードに音楽を保存するという場合には、プレイリストに基づいたファイル転送が必須です。
Windows Media Playerは、メモリーカードに対しても、音楽プレーヤーと同じように同期処理ができます。この機能を使って、メモリーカードに音楽を転送します。このとき、プレイリストを使って転送する音楽を指定することが可能です。
メモリーカードをBoldに付けたままUSB接続した場合、「オプション」の「メモリ」で「マスストレージのサポート」を設定しておくと、Blod本体のメモリーと、メモリーカードがマスストレージデバイスとして見えるようになります。ただし、これに対してWindows Media Playerの同期を動かそうとしてもうまくいきません。原因はまだ解明できていないのですが、筆者の環境では、Windows Media Player(バージョンは11)からはデバイスが見えるのに、うまく同期処理できません。
そこでメモリーカードを取り出し、メモリーカードリーダーに装着して、Windows Media Playerで同期します。これならうまくいきます。
このとき、Windows Media Playerは、メモリーカードのルートディレクトリにあるMusicフォルダへ音楽ファイルを転送します。しかしBold内蔵のメディアプレーヤーは、音楽ファイルがどこにあっても勝手に見つけてくれるため、問題なく利用できます。Windows Media Pleyer側でジャケット写真を設定しておけば、Blod側でも表示できます。
メモリーカードの取り外し、取り付けが少々面倒ですが、メモリーカードは安価になってきているため、大容量のカードに音楽を転送しておけば、そうそう頻繁に中身を書き換える必要はないでしょう。Blodは、最大16Gbytesまでのメモリーカード(MicroSDカード)に対応しています。