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Windows 7のRC版が登場

 Vistaと比べ、使い勝手や速度が向上したと前評判の高い、新OS Windows 7。マイクロソフトは5月7日、ほぼ最終形のRC(製品候補)版を一般公開した[注1]。今年1月に公開されたベータ版に、新たに二つの目玉機能が追加されている。

 一つは「Windows XPモード」。これは、Windows 7内にXPの“仮想環境”を作る機能だ。パソコン内に仮想的なハードウエアを作り、そこにXPそのものをインストールして動かす。このため、XPでしか動かないソフトも基本的に動作する。しかも、XPモードのソフトが、Windows 7上で動いているかのように扱える(図1)。ただし、実際には仮想環境のXP上で動いているため、ソフトによっては動作が遅くなる場合もあるという。

RC版から加わった主な目玉機能は2つ

図1 XP専用のソフトをWindows 7で動かすための機能が「XPモード」。Windows 7内に作った仮想環境でXPそのものを動かし、その上でソフトを動かす。内部ではXP上で動いているにもかかわらず、あたかもWindows 7上でソフトが動いているかのように扱える
図1 XP専用のソフトをWindows 7で動かすための機能が「XPモード」。Windows 7内に作った仮想環境でXPそのものを動かし、その上でソフトを動かす。内部ではXP上で動いているにもかかわらず、あたかもWindows 7上でソフトが動いているかのように扱える
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 VistaではXP用のソフトが一部動作せず、企業ユーザーは移行に二の足を踏んでいた。Windows 7ではXPモードでより互換性を高め、移行がスムーズにできると企業にアピールしている。

 XPモードが付属するのは、企業向けの「プロフェッショナル」「エンタープライズ」、一般向け最上位版の「アルティメット」のみだ[注2]。

 なお、XPモードの動作には、インテルVTなどの仮想化技術に対応したCPUが必須[注3]。加えて、BIOSの設定変更が必要な場合もある。マイクロソフトは「最近のパソコンなら利用可能」としているが、「販売中の企業向けパソコンで、XPモードの動作を確認できたのは、現時点で一機種のみ。Windows 7パソコンでXPモードに対応するかは未定」(富士通)のように、誰もがXPモードの恩恵を受けられるとは限らない。

 RC版で追加されたもう一つの目玉機能は、「リモートメディアストリーミング」だ。Windows 7に付属する「Windows Media Player 12」を使って、動画・音楽・画像などのファイルを、インターネット経由でほかのパソコンと共有できる(図2)。

図2 Windows 7では、インターネットを介して、複数のパソコンの動画ファイルなどを共有できる(左図)。専用のIDを入力すると、Media Player上に別のパソコン内のコンテンツが表示される(右図)
図2 Windows 7では、インターネットを介して、複数のパソコンの動画ファイルなどを共有できる(左図)。専用のIDを入力すると、Media Player上に別のパソコン内のコンテンツが表示される(右図)
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 Vistaに付属するMedia Player 11にもファイル共有機能はあったが、LAN内でしか使えなかった。一方の12は、マイクロソフトのウェブサービスを利用するための「Windows Live ID」を使ってパソコンを認証することで、インターネット経由での共有を可能にした。搭載エディションは、現時点では未公表だ。

 使い勝手が格段に向上したWindows 7。今年冬ごろとされる製品版の登場が楽しみだ。

 

[注1]Windows 7 RC版のダウンロード先は、http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/download.aspx

[注2]「ホームプレミアム」でXPモードを使うには、別途XPのパッケージ版が必要になる

[注3]VTはバーチャライゼーション・テクノロジーの略